猫の酸素室はいつまで使う?期間の目安と「やめどき」の判断のしかた|本格屋スタッフが解説

猫の酸素室はいつまで?期間の目安とやめどきの判断 猫の酸素室
猫の酸素室をいつまで使うのか、期間の目安とやめどきの判断を解説する記事のアイキャッチ画像
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PR本サイトは本格屋(株式会社ティー・アンド・カンパニー)が運営する自社メディアで、自社製品「NEVOTON(ネボトン)シリーズ」を紹介しています。医療的な判断は必ず獣医師にご相談ください。
獣医師監修・推薦
NEVOTONシリーズは、品質と安全性について獣医師の監修・推薦を受けています。本記事は本格屋スタッフが、自社の知見をもとに執筆しています。

「酸素室は、いつまで使えばいいんだろう」

「もうやめてもいいのか、判断がつかない」

在宅で酸素ケアを続けていると、こうした迷いが出てくることがあると思います。

この記事は、その「いつまで」に答えるための記事です。
使う期間の目安、続けるかどうかの見きわめ方、そしてやめるときの判断までをまとめました。

先にお伝えしたい結論

猫の酸素室に、決まった使用期限はありません
判断のよりどころになるのは日数ではなく、その子の呼吸が楽になっているかどうかです。
この記事では、その見きわめ方を3つの目印として整理し、最後にやめどきの考え方をお伝えします。

その前に|家庭用機器か、医療機器か

当店のNEVOTONシリーズ(酸素発生器・酸素室)は、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません
診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。

「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。

獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。
続けるか・やめるかの判断も含めて、まずはかかりつけの獣医師にご相談ください。

SECTION 01

使う期間は、どれくらいになるのか

いちばん知りたいところから、正直にお伝えします。

猫の酸素室を使う期間は、その子の病気と状態によって大きく変わります
当店にご相談いただくご家庭でも、実際にはこれくらいの幅があります。

使う期間の、実際の幅
数日

肺炎などの急なつらい時期を越えて、呼吸が安定して卒業できた子

数週間

治療で落ち着くまでのあいだ、夜だけ・つらい時間だけ使った子

数か月

心臓や腎臓の病気とつきあいながら、毎日の支えとして使い続ける子

つまり、「◯か月で終わります」とお伝えできるものではありません
短くなる子もいれば、1年以上のおつきあいになる子もいます。

ですから当店では、期間で区切って考えるのではなく、目の前のその子の呼吸を見て判断することをおすすめしています。
その見かたを、次から3つの目印としてお伝えします。

SECTION 02

その前に|猫は、つらさを隠します

目印の話に入る前に、ひとつだけ前提をお伝えしておきたいことがあります。

猫には、弱っているところを見せない習性があります。
そのため、つらいときほど押し入れやタンスの奥など、狭くて暗い場所から出てこなくなることがあります[1]

「静かに寝ているだけ」に見えても、呼吸のつらさをじっと我慢していることがあります。
だからこそ、飼い主さまの目で見て判断することに意味があります。

こんな様子は、早めのご相談を

一日中、狭い場所から出てこない
口を開けて呼吸している
お腹を大きく使って呼吸している
伏せずに、座ったまま眠ろうとする
毛づくろいを、しなくなった

とくに猫の開口呼吸(口を開けての呼吸)は、犬とちがって強い異常のサインとされています。
くわしくは猫の口呼吸の記事でまとめています。

※本記事は一般的な情報です。診断・治療・お薬の判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。呼吸がつらそうなときは、様子を見るより先に受診をご検討ください。

SECTION 03

目印① 安静時の呼吸数を数える

ここから、3つの目印をお伝えします。

ひとつめは安静時の呼吸数です。
おうちでできて、いちばん頼りになる数字です。

おうちでの数え方

眠っているあいだに、胸やお腹が上下する回数を数えます。
15秒間だけ数えて、その回数を4倍すれば、1分あたりの呼吸数になります[2]

目安の範囲

20〜30回

/分(安静時)

気をつけたい

40回以上

/分が続くとき

健康な猫の安静時の呼吸数は、1分あたり20〜30回が通常の範囲とされています[2]

大切なのは、その子のふだんの数を知っておくことです。
落ち着いているときに何度か数えてメモしておけば、「増えてきた」「戻ってきた」が分かるようになります。
これが、酸素室を続けるかどうかの判断材料になります。

すぐに動物病院へご連絡を

安静にしても30分以上、呼吸数が落ち着かないとき
あるいは興奮したまま静まらないときは、すぐに動物病院へご連絡ください[2]
猫では、心臓の病気(肥大型心筋症)にともなう胸水や肺水腫で、呼吸が浅く速くなることがあります[3]

心臓の病気については猫の肥大型心筋症と在宅酸素ケアの記事、腎臓の病気については猫の慢性腎臓病のおうちケアの記事でくわしくお話ししています。

眠っている猫にそっと手を添えて、胸の動きから安静時の呼吸数を数えている様子
眠っているあいだに、胸やお腹の上下を15秒数えて4倍します

SECTION 04

目印② 入ったあと、楽になっているか

ふたつめの目印は、酸素室に入ったあとの変化です。

数字よりも分かりやすく、そして確かな目印になります。

続ける意味がある、と考えられる様子
・入ると呼吸が落ち着いてくる
・体を横にして、眠れるようになる
・出したあと、また自分から入ろうとする
使い方を見直したい様子
・入れると暴れる、鳴き続ける
・出たがって、ずっと落ち着かない
・入っても呼吸のつらさが変わらない

上の箱にあてはまるなら、そのまま続けていただいて構いません
1日中入っていても、それでその子が楽なら問題ありません。

下の箱にあてはまるときは、やめるのではなく、まず使い方を見直します
時間を短くする、夜だけにする、扉を開けたまま慣らし直す。それで落ち着くことがあります。

「入っても呼吸のつらさが変わらない」場合は、酸素だけでは足りていない可能性があります。
この場合は様子を見ずに、動物病院にご相談ください。

SECTION 05

目印③ 獣医師がどう見ているか

3つめは、かかりつけの獣医師の見かたです。

猫の終末期のケアでいちばん大切なことのひとつは、かかりつけの獣医師との連携と相談だといわれています[4]

もとの病気の状態、これまでの経過、いま出ている症状。
それらを知っているのは獣医師です。
「続ける・やめる」の判断は、飼い主さまだけで背負わなくていいものだと考えています。

診察のとき、伝えると役に立つこと
・安静時の呼吸数(数えた日付といっしょに)
・酸素室に入っているときと、出ているときの様子のちがい
・1日にどれくらいの時間、使っているか
・食欲、水を飲む量、トイレの様子
・飼い主さまとして、いま何がいちばん気になっているか

メモは、きれいにまとめる必要はありません。
スマホに数字と気づいたことを打っておくだけで、診察のときに役立ちます。

SECTION 06

「やめるとき」は、こういうとき

ここが、この記事でいちばんお伝えしたかったところです。

酸素室をやめるタイミングは、大きく3つに分けられます。

ケース① 呼吸が安定して、卒業できるとき

これがいちばんうれしいケースです。

肺炎や心不全の急につらい時期を越えて、安静時の呼吸数が落ち着いた状態が続くようになることがあります。
獣医師が「もう必要ないでしょう」と判断すれば、そこで卒業できます。

やめかたは、いきなり止めるのではなく時間を少しずつ短くしていくのが安心です。
夜だけにする、日中だけにする、と段階を踏んで、呼吸数が上がらないかを見ながら進めます。

ケース② 入ること自体が、負担になっているとき

嫌がって暴れる、ずっと鳴いている、出たがって落ち着かない。
そんなときは、酸素を吸えるメリットより、ストレスのほうが大きくなっているかもしれません。

この場合、すぐにやめる必要はありません。
まず使う時間を短くする、扉を開けて慣らし直すという調整をしてみてください。
それでも変わらないときは、獣医師に相談のうえで使用を見直します。

ケース③ お別れが近いとき

この判断に、正解はありません。

最期の時間まで酸素室に入れて、少しでも呼吸を楽にしてあげたいというご家庭があります。
いっぽうで、最後は箱から出して腕の中で、そばで過ごしたいというご家庭もあります。

どちらも、その子を大切に思ってのご判断です。
どちらが正しいということはありません。

当店では、ここは飼い主さまが「そうしてあげたい」と思うほうを選んでいただくのがいちばんだと考えています。
迷われたときは、獣医師にご相談ください。その子の状態を見て、いっしょに考えてくれると思います。

※ 呼吸が急に苦しくなったとき、意識がぼんやりしているときは、酸素室での様子見ではなく、まず動物病院にご連絡ください。酸素室は受診の代わりにはなりません

SECTION 07

長く使うために整えたいこと

数か月から1年以上と、長いおつきあいになる子もいます。
その場合に整えておくと、猫が過ごしやすくなることをまとめます。

室温は20〜28℃、湿度は40〜60%

酸素室のような密閉された空間は、思っているより早く暖まります
とくに夏は、酸素室の中だけ蒸してしまうことがあります。

猫が心地よく過ごせる室温はおおよそ20〜28℃、湿度は40〜60%とされています[5]
夏の冷房は26〜28℃を目安にするとよいといわれています[5]

猫は汗をかけるのが肉球だけで体温の調節が得意ではなく、いっぽうで7歳をこえると筋肉が落ちて寒さにも弱くなるといわれています[5]
ですから暖かい場所と涼しい場所を、自由に行き来できるようにしておくのがおすすめです[5]

温度や湿度は、体感ではなく数字で見るのが確実です。
当店のOXYONE(オキシワン)なら、酸素濃度・気温・湿度を1台でまとめて表示できます。
設定を外れるとアラームで知らせるので、夜のあいだも様子を気にしすぎずに済みます。

※ 酸素濃度の考え方は酸素室の酸素濃度は何%?の記事でくわしく解説しています。

静かさは、休息の質につながります

体調がよくないとき、機械の音がずっと気になっていては休むことができません。

当店の酸素発生器は、MAF mini 1.0が騒音レベル48dB以下、1.5が44dB以下という設計です[6]
図書館の中がおおよそ40dB前後といわれますので、それに近い静かさになります。

置き場所も、少し気にしてみてください。

テレビや掃除機の音から離れた場所に置く
直射日光と照明の真下を避ける
家族の姿が見える場所に置く

最後のひとつは、意外と大切だと感じています。
離れた静かな部屋にぽつんと置くより、いつもの生活が見える場所のほうが落ち着いて過ごせる子が多いです。

嫌がるときは、寝床として慣らしていく

猫は環境の変化に敏感です。
入れることを目的にしないのが、慣らしのこつだと思います。

1

まず、扉を開けたまま置いておく

2

いつもの毛布やタオルを敷いておく

3

自分から入ったら、短い時間だけ閉める

4

嫌がったら、いったんやめる

毛布のにおいが、そのまま安心につながります。
無理に入れようとすると次から警戒されてしまうので、そこは焦らずに進めてください。

猫はもともと狭くて囲われた場所を好むところがあります。
「閉じ込められる箱」ではなく「落ち着ける寝床」として受け入れてもらえると、すっと入ってくれることがあります。

くわしい手順は酸素室を嫌がるときの慣らし方の記事にもまとめています。

酸素室オキシボックスSの中で、毛布の上で体を丸めて静かに眠る猫
落ち着ける寝床として受け入れてもらえると、自分から入ってくれることがあります

費用の考え方

長く続く見通しになったとき、費用の面で迷われることもあると思います。

目安として、短期ならレンタル、数か月以上続く見通しなら購入のほうが負担が軽くなることが多いです。
期間ごとの比較はレンタルと購入の比較記事でまとめています。

長く使う前提で、猫に合う機種やサイズを選び直したい方は、本格屋の「猫の酸素室の選び方」をご覧ください。

SECTION 08

よくあるご質問

猫の酸素室は、だいたいどれくらいの期間使いますか?

病気と状態によって大きく変わります。肺炎などの急につらい時期を越えて数日で卒業できる子もいますし、心臓や腎臓の病気とつきあいながら数か月から1年以上、毎日の支えとして使い続ける子もいます。「◯か月で終わります」とお伝えできるものではないため、期間で区切らずその子の呼吸が楽になっているかどうかで判断することをおすすめしています。

もうやめてもいい、と判断する目印はありますか?

大きく3つの場合があります。①安静時の呼吸数が落ち着いた状態が続き、獣医師が「もう必要ない」と判断したとき。② 入ること自体がストレスになっているとき(この場合はまず使う時間を短くする調整から)。③ お別れが近いとき(最期まで入れるか、腕の中で過ごすかは、どちらも間違いではありません)。やめる場合は、いきなり止めずに時間を少しずつ短くして、呼吸数が上がらないかを見ながら進めると安心です。

1日にどれくらい入れておけばいいですか?

決まった時間はありません。その子が楽そうにしている時間だけ、が基本の考え方です。呼吸が落ち着いて眠れているなら、1日中入っていても構いません。反対に、出たがって落ち着かないときは無理をせず、いったん出してあげてください。1日の使用時間は獣医師と相談して決めるのがもっとも確実です。

安静時の呼吸数は、どれくらいなら安心ですか?

健康な猫では1分あたり20〜30回が通常の範囲とされています。眠っているあいだに胸やお腹の上下を15秒数えて4倍すれば計算できます。40回以上が続くとき、または安静にして30分以上たっても落ち着かないときは、すぐに動物病院へご連絡ください。数字そのものより、その子のふだんの数からどれくらい増えたかが大切です。

この酸素室は医療機器ですか?

いいえ。当店のNEVOTONシリーズ(酸素発生器・酸素室)は、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

酸素室に入れると、余命は延びますか?

酸素室は病気を治すものではないため、「余命が延びる」とお約束できるものではありません。できるのは、呼吸のつらさをやわらげて、おうちで過ごす時間を支えることです。生活の質(QOL)を保つための手段のひとつと考えていただければと思います。見通しについては、もとの病気の状態を知っているかかりつけの獣医師にご相談ください。

猫が酸素室を嫌がって入ってくれません

無理に入れようとすると、次からもっと警戒されてしまいます。まずは扉を開けたまま部屋に置き、いつもの毛布を敷いて、猫のほうから近づくのを待ってみてください。自分から入るようになってから、短い時間だけ扉を閉めます。猫はもともと囲われた場所を好むので、「寝床」として受け入れてもらえると入ってくれることがあります。ただし呼吸がつらそうなときに慣らそうとするのは避けて、まず受診をご検討ください。

夜のあいだ、つけたままでも大丈夫ですか?

当店の酸素発生器は連続して稼働できる設計です。ただし密閉された空間は暖まりやすいため、室温には気をつけてください。猫が心地よい室温はおおよそ20〜28℃、湿度40〜60%が目安です。酸素濃度と気温・湿度を1台で表示できる濃度計があると、夜間も数字で確認できて安心です。設定を外れるとアラームで知らせるタイプが便利です。

SECTION 09

まとめ

この記事のポイント
1

使う期間は数日〜1年以上と幅がある。日数では決まらない

2

目印①=安静時の呼吸数。20〜30回/分が目安(15秒×4)

3

目印②=入ったあと落ち着いて眠れているか。楽なら続けてよい

4

目印③=獣医師の見かた。ひとりで背負う判断ではない

5

やめどきは卒業できるとき/負担になっているとき/お別れが近いとき

「いつまで」の答えは、カレンダーの中にはありません。
目の前のその子の呼吸の中にあります。

今日の呼吸が、昨日より少し楽そうか。
それを見ていられるのは、いちばん近くにいる飼い主さまだけです。

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出典・参考
  1. 湘南ルアナ動物病院「猫の病気に気づきにくい症状5選」ruana-ah.com(猫は弱みを見せない習性があり、狭い場所から出てこなくなる)
  2. 日本動物医療センター「猫の健康管理における『心拍数』と『呼吸数』の重要性」jamc.co.jp(安静時呼吸数20〜30回/分・15秒×4で計算・安静30分以上で戻らなければ受診検討)
  3. 八幡みなみ動物病院「猫の心不全サインを見逃さないために」yawataminami.com(肥大型心筋症にともなう胸水・肺水腫で呼吸が浅く速くなる)
  4. にゃんペディア「猫の緩和ケア【獣医師解説】」nyanpedia.com(緩和ケアの考え方・胸水抜去と原疾患治療がQOL維持に果たす役割・在宅酸素の相談・かかりつけ獣医師との連携)
  5. 富士見台どうぶつ病院ほか「猫にとって快適な室温」fujimidai-ac.com(快適な室温20〜28℃・夏の冷房26〜28℃・湿度40〜60%・汗腺は肉球のみ・高齢猫は寒さに弱い・暖かい場所と涼しい場所を行き来できる環境)
  6. 本格屋 商品仕様(MAF mini 1.0:騒音レベル48dB以下・消費電力95W・重量5.2kg/MAF mini 1.5:騒音レベル44dB以下・消費電力105W・重量6.8kg)honkakuya.com

※ 本記事は上記を参考に、本格屋スタッフが一般的な情報としてまとめたものです。数値は目安であり、個々の診断・治療・お薬の判断、そして今後の見通しについては、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
※ 当店のNEVOTONシリーズは家庭用機器であり、医療機器ではありません。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

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