最近、うちの子がよくお水を飲むようになって…
動物病院で「慢性腎臓病(CKD)」と言われたのですが、家で何かできることはありますか?
CKDの猫ちゃんは、当店にもよくご相談をいただきます🐱
今日は、初期のサインから家でできる「環境づくり」、進行期に酸素ケアを取り入れるタイミングまで、ご一緒に確認していきましょう。
- CKDは シニア猫に多い病気 と言われています
- 多飲多尿・食欲低下は 初期のサイン のことも
- 家でできるのは 「飲水・食事・温度」の環境づくり
- IRIS分類の ステージ別の管理 が一般的
- 進行期は 合併症のサポート として酸素ケアも選択肢
猫の慢性腎臓病(CKD)とは
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease=CKD)は、腎臓の機能が長期にわたって少しずつ低下していく病気と言われています。
腎臓は体内の老廃物をろ過して尿として排出したり、水分や電解質のバランスを保ったりする大切な臓器です。CKDが進行すると、これらの機能が落ちて、体に老廃物が溜まりやすくなり、さまざまな症状が出てくることがあるそうです。
①シニア猫に多い病気と言われています
CKDは、シニア期(7歳以降)から徐々に増えてくる傾向があり、特に10歳を超えた猫では発症率が高くなると言われています。
猫の腎臓は、もともと負担がかかりやすい構造をしているとされ、加齢とともに機能が低下しやすい臓器のひとつだそうです。
②初期は症状が出にくいことも
CKDは初期の段階では症状がほとんど出ないこともあると言われています。腎機能が3〜4割程度まで低下してから、初めて症状として表れることが多いそうです。
そのため、シニア期からの定期的な健康診断(血液検査・尿検査)が、早期発見の大きな鍵になります。
「健康診断の血液検査でCKDが見つかりました。元気そうに見えていたので、本当に驚きました」(12歳の猫の飼い主さま)
③進行とともに必要なケアが変わります
CKDは進行性の病気で、ステージが進むにつれて必要なケアの内容も変わっていきます。初期は食事管理と水分摂取が中心ですが、進行すると点滴や投薬、合併症への対応(貧血・高血圧・肺水腫など)が必要になることもあるそうです。
見逃したくないCKDの4つのサイン

CKDの初期サインは、日々の生活の中の小さな変化として現れることが多いと言われています。飼い主さまの「あれ?」という気づきが、早期発見につながります。
CKDの初期に最もよく見られるサインのひとつと言われています。お水の入った器がいつもよりすぐ空になる、オシッコの量(または猫砂が固まる回数)が増えるなどの変化があったら要注意です。
「これまで好きだったフードを残すようになった」「食べる量が以前より減った」など、食欲の変化もよく見られるサインだそうです。CKDが進行すると吐き気を伴うこともあるため、食事の前後に口元を気にする様子も観察ポイントです。
毛玉以外の嘔吐が増える、空腹時に吐くなどの様子は、CKDが進行している可能性のあるサインのひとつと言われています。頻繁な嘔吐は早めに動物病院へご相談ください。
気づかないうちに少しずつ痩せてくる、被毛がパサパサして艶がなくなるなど、見た目の変化もCKDのサインのことがあります。抱き上げた時に「軽くなった」と感じたら、健康診断のタイミングかもしれません。
1日の飲水量の目安は体重1kgあたり50ml以下と言われています。例えば体重4kgの猫なら200ml以下が目安。お水の器に毎日同じ量を入れ、翌朝の残量を確認することで、おおまかな飲水量を把握できます🌿
IRISステージ分類と治療の流れ

CKDは国際獣医腎臓病学会(IRIS)が定めた4段階のステージ分類を参考に管理されることが一般的だそうです。獣医師さんによる正確な分類と治療方針の決定が大切な領域です。
①IRIS 4段階のステージ
| ステージ | 状態 | 主な対応の例 |
|---|---|---|
| ステージ1 | 無症状/軽度 | 定期検査・食事管理 |
| ステージ2 | 軽度〜中等度 | 療法食・水分管理 |
| ステージ3 | 中等度〜重度 | 投薬・点滴・症状緩和 |
| ステージ4 | 末期 | 点滴・合併症対応・QOL重視 |
②診断のための検査
- 血液検査(BUN・クレアチニン・SDMA・電解質など)
- 尿検査(尿比重・尿蛋白・尿pHなど)
- 血圧測定(高血圧の合併症チェック)
- 必要に応じて腹部エコー・レントゲン検査
③治療の方向性
CKDは「治す」というよりも、進行を緩やかにする・症状を和らげる方向の管理が中心と言われています。
- 療法食(腎臓ケア用フード)への切り替え
- 十分な水分摂取の確保
- 必要に応じた皮下点滴・投薬
- 定期的な検査での経過観察
- 合併症(貧血・高血圧・肺水腫など)への対応
「ステージ2と診断されてから、療法食と毎日の飲水管理を続けています。定期検査で数値も安定していて、穏やかに過ごせています」(14歳の猫の飼い主さま)
家でできる「3つの環境づくり」

CKDと暮らす猫ちゃんに、家庭でできるサポートの中心は 「過ごしやすい環境を整えること」。
特に意識したい3つの基本をご紹介します。
CKDの猫ちゃんにとって、こまめな水分摂取はとても大切と言われています。家の中の複数の場所にお水の器を置く、循環式の自動給水器を使う、ウェットフードを取り入れるなどの工夫で、自然と飲水量を増やしてあげられます。
CKDには「腎臓ケア用」の療法食が処方されることが一般的だそうです。タンパク質・リン・ナトリウムの調整がされていることが多く、CKDの進行を緩やかにするのを目的としています。フード選びや切り替え方は必ず獣医師さんへご相談ください。
シニア猫は体温調節が苦手な傾向があると言われています。室温25℃前後・湿度50〜60%を目安に、寒暖差を最小限にしてあげるのが理想です。エアコンや加湿器を上手に使って、快適な環境を保ってあげましょう。
CKDの早期発見と進行管理は、飼い主さまの「いつもとちょっと違う」気づきが何よりの鍵だと言われています。飲水量・食欲・体重・嘔吐の有無・トイレの回数など、毎日の小さな変化を見逃さない目を大切に🌿
酸素ケアを取り入れるタイミング
CKDそのものに酸素ケアは直接の治療ではありません。ただし、進行期に出てくる合併症のサポートとして、酸素環境が選択肢に入ることがあります。
①腎性貧血の進行が見られる時
CKDが進行すると、腎臓で作られる「エリスロポエチン」というホルモンが減ることで貧血(腎性貧血)を起こすことがあります。貧血が進むと、体に酸素が行き渡りにくくなり、呼吸が浅くなったり、活動量が減ったりする様子が見られることがあるそうです。
このような時に、お部屋の酸素濃度を高めた環境(=酸素室)を用意することで、呼吸の負担を和らげるサポートとして検討される飼い主さまもいらっしゃいます。
②肺水腫・胸水の合併症が出た時
CKDの末期(ステージ4)や、合併症としての心臓への負担が出てくると、肺水腫や胸水を起こすことがあると言われています。このような呼吸困難の時に、獣医師さんから自宅での酸素環境の準備を勧められるケースがあります。
③「もしもの備え」として
CKDは長期にわたる管理が必要な病気と言われています。進行期に備えて、体調が落ち着いているうちに準備しておく飼い主さまも増えています。いざという時に慌てず対応できる安心材料として、ご検討いただくのもひとつです。
「ステージ3に進んで、貧血の数値が気になってから酸素室を導入しました。呼吸が荒い時の落ち着き先になっていて、本人もリラックスしているようです」(CKDの15歳猫の飼い主さま)
酸素室の本格導入の前に、NEVOTON オキシワン(酸素濃度計) でお部屋の酸素濃度・温度・湿度を「見える化」しておくのもおすすめです。日々の環境管理に役立ち、いざ酸素室が必要になった時にもスムーズに対応できます。
猫の酸素室の使い方の特徴

もし獣医師さんと相談して酸素室を導入する場合、猫ちゃんならではの3つの配慮ポイントがあります。
①無理に入れない・慣れる時間を作る
猫は警戒心が強く、新しい環境を嫌うことが多い動物です。
酸素室をリビングの目立つ場所に置いて、まずは扉を開けたままで 「ベッドのひとつ」として馴染ませる 期間を作ってあげるのがおすすめです。
- 普段使っているブランケットや毛布を入れる
- お気に入りのおもちゃ・キャットタワーのそばに設置
- 強制的に入れず、自発的に入る時間を見守る
②サイズはSサイズが基本
体重〜10kgの猫さんなら、オキシボックスのSサイズが基本的なおすすめです。多頭飼いで複数の猫を同時に入れる場合や、大型品種(メインクーン等)の場合はMサイズもご検討ください。
| サイズ | 体重の目安 | 外寸 |
|---|---|---|
| Sサイズ | 〜10kg | W60×D52×H50cm |
| Mサイズ | 〜20kg・多頭 | W85×D60×H60cm |
③ストレスを減らす配置の工夫
CKDの猫ちゃんは特にストレスを避けたい状態です。視線の高さ・落ち着ける死角を大切にする猫の特性を踏まえ、人の動きが少ない場所、扉付近を避けた静かな一角に設置するのがおすすめです。
「最初は警戒していましたが、お気に入りの毛布を入れてしばらく扉を開けたままにしていたら、自分から入って眠るようになりました。今では落ち着ける場所のひとつです」(CKDの13歳猫の飼い主さま)
お客様の声(CKDの猫の飼い主さま)
CKDでNEVOTONをご利用いただいている飼い主さまから、お声をご紹介します。
CKDが進行して貧血の数値も気になり始めた頃に酸素室を導入しました。最初は不安でしたが、酸素濃度計で日々の数値を見ながら使えるので安心です。本人もすっかり慣れて、自分から入って眠っています。
まだステージ2で症状は落ち着いていますが、進行に備えて酸素濃度計だけ先に導入しました。お部屋の温度・湿度・酸素濃度が一目でわかるので、毎日の健康管理が楽になりました。レンタルとも迷いましたが、長期で考えて購入してよかったです。
末期のCKDで、肺水腫を起こして入院したことをきっかけに酸素室を導入しました。退院後の在宅ケアで、呼吸が苦しそうな時の落ち着き先になっています。長く一緒にいるためのサポートとして、感謝しています。
3点セットでまとめて備える
CKDは長くお付き合いしていく病気と言われています。
進行期に備えて、当店でまとめてお揃えいただくと安心です🌿
連続使用も可能で安全装置付き。長期管理にも安心。
ファブリック素材で猫にも馴染みやすい。折りたためて収納も簡単。
濃度+温度+湿度を1台で。日々の環境管理に役立ちます。
👉 単品で揃えるよりも、3点セットでまとめてご検討いただくのが本格屋スタッフのおすすめです。
当店オススメの3点セット
酸素発生器MAF1.5 + 酸素室 + 酸素濃度計OXYONE
よくあるご質問
CKDは治る病気ですか?
診断・治療の判断は獣医師さんの専門領域です。一般的にCKDは「治す」というよりも、療法食や水分管理、投薬などで進行を緩やかにしながら付き合っていく病気と言われています。具体的な治療方針については、必ずかかりつけの獣医師さんへご相談ください。
シニア期になったら定期検査は必要ですか?
CKDは初期に症状が出にくいことが多いため、シニア期(7歳以降)からは血液検査・尿検査を含む定期的な健康診断を獣医師さんへご相談されることをおすすめします。早期発見が長期管理の鍵だと言われています。
療法食を食べてくれません。どうしたら?
CKDの療法食は、味や食感が普段のフードと違うため、嫌がる猫さんも多いです。少しずつ混ぜながら切り替える、ウェットタイプを試す、温めて香りを立たせるなど、獣医師さんと相談しながら工夫してみてください。
飲水量はどれくらいを目指せばいい?
1日の飲水量は体重1kgあたり50ml以下が一般的な目安と言われています。CKDの猫ちゃんはそれ以上飲むことが多いため、十分なお水の確保が大切です。複数箇所の給水器設置や、ウェットフードの活用もご検討ください。
CKDで酸素ケアは必要ですか?
CKDの初期や中期では、酸素ケアは基本的に必要ありません。ただし、進行期に貧血や肺水腫などの合併症が見られる時は、獣医師さんから自宅での酸素環境を勧められることがあります。導入の判断は獣医師さんへご相談ください。
酸素室はレンタルと購入どちらがいい?
CKDは長期管理が必要な病気のため、数ヶ月以上使う場合は購入の方が経済的に有利なケースが多いです。短期(2〜3週間)であればレンタルも選択肢になります。詳しくはレンタルvs購入の比較記事をご覧ください。
CKDの猫はどれくらいの長さで悪化しますか?
進行のスピードや症状の出方は個体差が非常に大きいと言われています。早期発見で適切な管理ができれば、何年も穏やかに過ごせるケースも多いです。定期的な検査で経過を見守ることが大切です。
まとめ|CKDの猫ちゃんと、穏やかな毎日を
CKDは長く付き合っていく病気と言われています。
獣医師さんの治療と、ご家庭での丁寧な環境づくり。その両輪で、猫ちゃんが穏やかに過ごせる毎日を支えてあげてください🌿
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