最近、うちの子が「カハッ」という咳をするようになって…
動物病院で「僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)」と言われたのですが、家で何かできることはありますか?
MMVDの犬ちゃんは、当店にもよくご相談をいただきます🐶
今日は、初期のサインから家でできる「環境づくり」、進行期に酸素ケアを取り入れるタイミングまで、ご一緒に確認していきましょう。
- MMVDは 小型犬・シニア犬に多い病気 と言われています
- 乾いた咳・呼吸の速さは 初期のサイン のことも
- 家でできるのは 「安静・体重・温度」の環境づくり
- ACVIM分類の ステージ別の管理 が一般的
- 進行期は 肺水腫など合併症のサポート として酸素ケアも選択肢
犬の僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)とは
僧帽弁閉鎖不全症(Myxomatous Mitral Valve Disease=MMVD)は、心臓の「僧帽弁」という弁がうまく閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気と言われています。
僧帽弁は、心臓の左心房と左心室の間にある弁で、血液が一方向に流れるよう「扉」の役割をしています。MMVDが進行すると、この弁が変形して閉じきらなくなり、血液の一部が逆流。心臓に負担がかかり、さまざまな症状が出てくることがあるそうです。
①犬で最も多い心臓病と言われています
MMVDは、犬の心臓病の中で最も多いとされ、特にシニア期(7歳以降)の小型犬に多く見られる傾向があると言われています。
好発犬種としては、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、チワワ、マルチーズ、トイプードル、シーズー、ヨークシャーテリアなどが挙げられることが多いそうです。
②ゆっくり進行することが多い
MMVDは、多くの場合数年かけてゆっくりと進行すると言われています。初期では症状がほとんど出ず、健康診断や他の理由での受診時に「心雑音」が見つかって気づくケースも多いそうです。
そのため、シニア期からの定期的な健康診断(聴診・心臓検査)が、早期発見の大きな鍵になります。
「健康診断で心雑音を指摘されて、初めてMMVDがわかりました。元気に走り回っていたので、本当に驚きました」(10歳のチワワの飼い主さま)
③進行すると肺水腫のリスクも
MMVDが進行すると、心臓のポンプ機能が低下し、肺に水が溜まる「肺水腫」を起こすことがあると言われています。肺水腫は呼吸困難を引き起こす緊急性の高い状態で、MMVDの管理では特に注意が必要とされています。
見逃したくないMMVDの4つのサイン

MMVDのサインは、日々の生活の中の小さな変化として現れることが多いと言われています。飼い主さまの「あれ?」という気づきが、早期発見につながります。
MMVDでよく見られるサインのひとつと言われています。大きくなった心臓が気管を圧迫することで、「カハッ」という乾いた咳が出ることがあるそうです。特に興奮した時・運動後・夜間や早朝に多い傾向があります。
安静にしているのに呼吸が速い、お腹を使ってハァハァと苦しそうに呼吸する様子は、心臓に負担がかかっているサインのことがあると言われています。寝ている時の呼吸数は、特に観察したいポイントです。
「以前より散歩で歩きたがらない」「すぐに座り込む」「遊ぶ時間が減った」など、活動量の低下もMMVDのサインのことがあるそうです。心臓のポンプ機能が落ちることで、体力や持久力が低下することがあると言われています。
興奮時や運動時に突然フラッとして倒れる(失神)、舌や歯ぐきの色が青白い・紫っぽいなどの様子は、進行している可能性のあるサインと言われています。これらが見られたら、できるだけ早く動物病院へご相談ください。
就寝中や安静時に、胸やお腹の動き(上下で1回)を15秒数えて4倍すると、1分間の呼吸数がわかります。一般的に1分間に30回以下が目安と言われています。これを超える状態が続く時は、早めに獣医師さんへご相談ください🌿
ACVIMステージ分類と治療の流れ

MMVDは米国獣医内科学会(ACVIM)が定めたステージ分類を参考に管理されることが一般的だそうです。獣医師さんによる正確な分類と治療方針の決定が大切な領域です。
①ACVIMステージ分類
| ステージ | 状態 | 主な対応の例 |
|---|---|---|
| ステージA | 高リスク犬種(未発症) | 定期的な聴診・経過観察 |
| ステージB1 | 心雑音あり・心拡大なし | 定期検査・経過観察 |
| ステージB2 | 心雑音あり・心拡大あり | 投薬開始の検討 |
| ステージC | 心不全の症状あり | 投薬・症状管理 |
| ステージD | 標準治療に反応しにくい | 集中的な治療・QOL重視 |
②診断のための検査
- 聴診(心雑音の有無・強さの確認)
- 胸部レントゲン検査(心拡大・肺水腫のチェック)
- 心臓超音波検査(エコー・弁の状態や逆流の程度)
- 血圧測定・血液検査(全身状態の確認)
③治療の方向性
MMVDは「治す」というよりも、進行を緩やかにする・症状を和らげる方向の管理が中心と言われています。
- 心臓の負担を軽減するお薬(獣医師さんの処方)
- 肺水腫を防ぐ・和らげるための管理
- 適切な体重管理・塩分への配慮
- 定期的な検査での経過観察
- 進行期には合併症(肺水腫など)への対応
「ステージB2と診断されてから、毎日お薬を続けています。定期検査で経過を見ながら、穏やかに過ごせています」(11歳のキャバリアの飼い主さま)
家でできる「3つの環境づくり」

MMVDと暮らす犬ちゃんに、家庭でできるサポートの中心は 「心臓に負担をかけない環境を整えること」。
特に意識したい3つの基本をご紹介します。
MMVDの犬ちゃんにとって、急激な興奮や激しい運動は心臓に負担をかけることがあると言われています。来客時や遊びの際の興奮を和らげる、散歩は様子を見ながら無理のない範囲にするなど、穏やかな毎日を意識してあげましょう。
肥満は心臓への負担を増やすと言われています。一方で痩せすぎも良くないため、獣医師さんと相談しながら適正体重を維持することが大切です。食事の内容や量についても、かかりつけの先生にご相談ください。
暑さ・寒さの急激な変化は、心臓に負担をかけることがあると言われています。室温25℃前後・湿度50〜60%を目安に、季節を問わず快適な環境を保ってあげるのが理想です。特に夏の暑さと冬の寒暖差には注意したいところです。
MMVDの進行管理は、飼い主さまの「いつもとちょっと違う」気づきが何よりの鍵だと言われています。咳の回数・呼吸数・散歩の様子・食欲など、毎日の小さな変化を見逃さない目を大切に🌿
酸素ケアを取り入れるタイミング
MMVDそのものに酸素ケアは直接の治療ではありません。ただし、進行期に出てくる合併症のサポートとして、酸素環境が選択肢に入ることがあります。
①肺水腫による呼吸困難が出た時
MMVDが進行すると、肺に水が溜まる「肺水腫」を起こすことがあると言われています。肺水腫になると、体に酸素が十分に行き渡りにくくなり、呼吸が速く・苦しそうになることがあるそうです。
このような時に、お部屋の酸素濃度を高めた環境(=酸素室)を用意することで、呼吸の負担を和らげるサポートとして検討される飼い主さまもいらっしゃいます。退院後の在宅ケアで、獣医師さんから酸素環境の準備を勧められるケースもあります。
②咳・呼吸の苦しさが増えてきた時
ステージが進み、安静にしていても咳や呼吸の荒さが目立つようになると、犬ちゃんの負担も大きくなります。このような時期に、呼吸が楽になる落ち着き先として酸素室を取り入れる飼い主さまが増えています。
③「もしもの備え」として
MMVDは長期にわたる管理が必要な病気と言われています。特に肺水腫は夜間や早朝など、動物病院がすぐに開いていない時間帯に起こることもあります。体調が落ち着いているうちに準備しておくことで、いざという時に慌てず対応できる安心材料になります。
「一度肺水腫で入院してから、退院後に酸素室を導入しました。呼吸が苦しそうな時の落ち着き先になっていて、本人もリラックスしているようです」(MMVDの13歳マルチーズの飼い主さま)
酸素室の本格導入の前に、NEVOTON オキシワン(酸素濃度計) でお部屋の酸素濃度・温度・湿度を「見える化」しておくのもおすすめです。日々の環境管理に役立ち、いざ酸素室が必要になった時にもスムーズに対応できます。
犬の酸素室の使い方の特徴

もし獣医師さんと相談して酸素室を導入する場合、犬ちゃんならではの3つの配慮ポイントがあります。
①興奮させずに慣らしていく
MMVDの犬ちゃんは、できるだけ興奮を避けたい状態です。酸素室を無理に使わせようとすると、かえってストレスや興奮につながることも。
まずはリビングの落ち着ける場所に置いて、扉を開けたまま「お気に入りの寝床」として馴染ませる期間を作ってあげるのがおすすめです。
- 普段使っているブランケットや毛布を入れる
- お気に入りのおもちゃをそばに置く
- 強制せず、自分から入る時間を見守る
②体格に合ったサイズを選ぶ
MMVDが多い小型犬(〜10kg)なら、オキシボックスのSサイズが基本的なおすすめです。中型犬や、ゆったり過ごさせたい場合はMサイズもご検討ください。
| サイズ | 体重の目安 | 外寸 |
|---|---|---|
| Sサイズ | 〜10kg | W60×D52×H50cm |
| Mサイズ | 〜20kg | W85×D60×H60cm |
③温度がこもりすぎないよう注意
酸素室は密閉性が高いため、温度や湿度がこもりやすい傾向があります。特に心臓に負担をかけたくないMMVDの犬ちゃんでは、酸素濃度計で室温・湿度もあわせて確認しながら、快適な環境を保ってあげることが大切です。
「最初は警戒していましたが、お気に入りの毛布を入れてしばらく扉を開けたままにしていたら、自分から入って眠るようになりました。今では落ち着ける場所のひとつです」(MMVDの12歳トイプードルの飼い主さま)
お客様の声(MMVDの犬の飼い主さま)
MMVDでNEVOTONをご利用いただいている飼い主さまから、お声をご紹介します。
肺水腫で入院したことをきっかけに酸素室を導入しました。退院後、夜に呼吸が荒くなった時の落ち着き先になっています。酸素濃度計で数値を見ながら使えるので安心です。本人もすっかり慣れて、自分から入っています。
キャバリアは心臓病が多いと聞いていたので、ステージB2と診断された時点で酸素濃度計だけ先に導入しました。お部屋の温度・湿度・酸素濃度が一目でわかるので、毎日の健康管理が楽になりました。いざという時の備えにもなっています。
進行したMMVDで、咳と呼吸の苦しさが増えてきたタイミングで酸素室を導入しました。静かで、夜も気兼ねなく使えるのが助かっています。長く一緒にいるためのサポートとして、感謝しています。
3点セットでまとめて備える
MMVDは長くお付き合いしていく病気と言われています。
進行期や肺水腫の備えとして、当店でまとめてお揃えいただくと安心です🌿
連続使用も可能で安全装置付き。長期管理にも安心。
ファブリック素材で犬にも馴染みやすい。折りたためて収納も簡単。
濃度+温度+湿度を1台で。日々の環境管理に役立ちます。
👉 単品で揃えるよりも、3点セットでまとめてご検討いただくのが本格屋スタッフのおすすめです。
当店オススメの3点セット
酸素発生器MAF1.5 + 酸素室 + 酸素濃度計OXYONE
よくあるご質問
MMVDは治る病気ですか?
診断・治療の判断は獣医師さんの専門領域です。一般的にMMVDは「治す」というよりも、お薬や生活管理で進行を緩やかにしながら付き合っていく病気と言われています。具体的な治療方針については、必ずかかりつけの獣医師さんへご相談ください。
咳が出たらすぐ動物病院に行くべき?
MMVDの咳は心臓の状態を反映していることがあります。特に「咳の回数が増えた」「夜間や安静時にも咳が出る」「呼吸が苦しそう」といった変化がある時は、早めにかかりつけの獣医師さんへご相談されることをおすすめします。
散歩はさせても大丈夫ですか?
ステージや症状によって異なります。軽度であれば無理のない範囲の散歩が推奨されることもありますが、進行している場合は運動制限が必要なこともあります。運動の可否や程度は、必ず獣医師さんと相談しながら決めてください。
好発犬種を飼っています。何に気をつければいい?
キャバリアやチワワなどMMVDが多い犬種では、シニア期からの定期的な聴診・心臓検査が早期発見につながると言われています。日頃から咳・呼吸数・元気の変化を観察し、気になることがあれば早めに獣医師さんへご相談ください。
MMVDで酸素ケアは必要ですか?
MMVDの初期や中期では、酸素ケアは基本的に必要ありません。ただし、進行期に肺水腫などの合併症が見られる時は、獣医師さんから自宅での酸素環境を勧められることがあります。導入の判断は獣医師さんへご相談ください。
酸素室はレンタルと購入どちらがいい?
MMVDは長期管理が必要な病気のため、数ヶ月以上使う場合は購入の方が経済的に有利なケースが多いです。短期(2〜3週間)であればレンタルも選択肢になります。詳しくはレンタルvs購入の比較記事をご覧ください。
肺水腫はどんな時に起こりやすい?
MMVDが進行した状態で、興奮・過度な運動・塩分の摂りすぎなどが引き金になることがあると言われています。また夜間や早朝に呼吸が急に苦しくなるケースもあります。呼吸が速い・苦しそうな様子が見られたら、すぐに動物病院へご連絡ください。
まとめ|MMVDの犬ちゃんと、穏やかな毎日を
MMVDは長く付き合っていく病気と言われています。
獣医師さんの治療と、ご家庭での丁寧な環境づくり。その両輪で、犬ちゃんが穏やかに過ごせる毎日を支えてあげてください🌿
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