犬の酸素スプレーは効果ある?使える場面と「続く酸素ケア」との違い

犬の酸素スプレー、効果はある?使える場面と、続く酸素ケアとの違い 犬の酸素室
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PR本サイトは本格屋(株式会社ティー・アンド・カンパニー)が運営する自社メディアで、自社製品「NEVOTON(ネボトン)シリーズ」を紹介しています。医療的な判断は必ず獣医師にご相談ください。
獣医師監修・推薦
NEVOTONシリーズは、品質と安全性について獣医師の監修・推薦を受けています。本記事は本格屋スタッフが、自社の知見をもとに執筆しています。

「シュッと吹くだけで酸素補給」。酸素スプレーは手軽で値段も手ごろなので、愛犬の呼吸が気になりはじめた方が、まず目を留める商品です。

ただし、できることとできないことが、はっきり分かれた道具です。この記事では、酸素スプレーがどんな道具で、どんな場面に向くのかを整理します。要点を先にまとめました。

この記事の要点酸素スプレーの得意と不得意
携帯性

小さく軽い。散歩バッグに入れておける、数少ない持ち歩ける酸素です

瞬間の酸素補給

吹いた直後の一呼吸ぶんは期待できます。ただし続かず、量も測れません

続く酸素供給

5L缶は連続約2分で空になります。毎日の酸素ケアには量が足りません

×
緊急時(チアノーゼ)の対処

スプレーで様子を見るのがいちばん危険です。まず動物病院へ

それぞれの理由を、順に見ていきます。

家庭用機器か、医療機器か

この記事の後半では、当店の酸素発生器・酸素室(NEVOTONシリーズ)との違いにも触れます。先にお伝えしておくと、これらはご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。

「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

まず「5リットル」の正体から

酸素スプレーは、圧縮した酸素を缶に詰めた携帯用の酸素缶です。登山やスポーツのあとのリフレッシュ用として人間用が広く売られていて、ペット用の商品もあります。

大きさの感覚をつかむために、よく売られている5Lサイズの仕様を見てみます。1回約2秒の噴射で50〜60回、連続で使うと約2分でなくなります[1]

なお、市販の酸素スプレーは医療用酸素ではなく、パッケージにも医療用として使用しない旨が明記されています[1]

つまり、名前は「酸素」でも、酸素発生器のように酸素を作り続ける機械とはまったく別物です。缶の中身を使い切ったら終わりの、秒単位の道具だと押さえてください。

人間用を犬に使ってもいい?

中身はどちらも酸素ですが、人間用は人の顔に合わせた設計です。犬に使ってよいか、どう当てるかは商品によって考え方が分かれるため、使う前にかかりつけの獣医師にご確認ください。ペット用として売られている商品には、流量を調節できるものもあります。

吹いた酸素は、どこへ行くのか

要点で「瞬間の補給は期待できるが、続かない」とお伝えした理由がここです。構造から考えると、酸素スプレーには越えられない限界があります。

スプレーは、開いた空気の中に酸素を吹き出します。吹いた酸素はその場にとどまらず、すぐに周囲の空気と混ざって薄まります。獣医療でも、鼻先に酸素を流すだけの方法(フローバイ)は届く濃度が25〜40%ほどにとどまり、顔を背けられると効きが落ちる、そして実際に吸えている量が分かりにくいと指摘されています[2]

チューブで流し続けるフローバイですらこうですから、数秒の噴射であれば、効果はその瞬間かぎりと考えるのが現実に合っています。「吹いておいたから安心」という道具ではありません。

効果を感じたときに、あわせて知っておきたいこと

吹いた直後の一呼吸ぶんは、たしかに濃い酸素を吸える可能性があります。ただしそれが続くわけではなく、効果の感じ方には個体差があります。数字で確かめられないのがスプレーの弱点です。

チアノーゼのときは、まず動物病院へ

「犬 チアノーゼ 酸素スプレー」と検索されることがあります。緊急時の使い方として考えている場合は、次の点に注意してください。

舌や歯ぐきが青白い・青紫っぽいとき(チアノーゼ)は、緊急です

体に酸素が足りていない、緊急性の高いサインといわれます[3]スプレーを吹いて様子を見るのが、いちばん危険です。

時間を問わず、すぐにかかりつけか救急の動物病院へ連絡し、向かってください。スプレーを使うとしても、移動のあいだの補助までです。使ったことで受診が遅れては本末転倒です。

お腹を大きく使った呼吸、ぐったりして食欲がない、といったサインも同じです。迷ったら受診してください(→すぐに動物病院へ、というサイン)。

それでも、持つ意味がある場面

限界を分かったうえで使うなら、スプレーが選択肢になる場面もあります。

1

動物病院へ向かう移動のあいだの補助|受診までのつなぎとして。ただし優先すべきは、早く着くことです

2

散歩や興奮のあと、一時的に呼吸が乱れたとき|使う場合も、乱れが続くなら受診してください

3

お守りとしてバッグに入れておく|小さく軽いのは、スプレーのはっきりした長所です

使い方にも2つ注意があります。顔に直接強く吹きつけないこと(驚かせるだけで、吸えません)。そして噴射音に驚く子がいることです。初めて使うときは、犬から離れた場所で一度鳴らして、音への反応を見てから使ってください。

いずれの場面でも、使ってよいか・どう使うかは、その子を診ているかかりつけの獣医師にご確認ください。

車で動物病院へ向かう途中、後部座席のキャリーの中で落ち着いて過ごす柴犬
スプレーの出番があるとすれば「病院に着くまで」。主役はあくまで受診です

道具が変わる、分かれ目はここ

心臓や気管の病気とつきあっていく中で、獣医師から在宅での酸素ケアを提案されることがあります。そうなったとき必要なのは「秒単位の酸素」ではなく、濃度を保った空間で休ませ続けられることです。ここがスプレーと酸素室の分かれ目です。

酸素スプレー酸素発生器+酸素室
続く時間1回約2秒。連続でも約2分で使い切り[1]連続稼働に対応。室内を30〜40%に保つ
濃度の管理吸えている量が分かりにくい[2]濃度計で数字を見ながら使える
犬の負担噴射音や顔まわりの操作に驚く子も入って休むだけ。寝床として慣らせる
費用の形使い切りの消耗品。使うたび減る機器を一度そろえる形。電気代で運用
向く場面移動中のつなぎ・お守り毎日の酸素ケア・夜間・留守番

スプレーを何本も買い足しながら使っている状態は、本来は続く酸素ケアが必要な状態かもしれません。その段階に来ているかどうかを、一度獣医師に相談してみてください。用意を考えるタイミングは犬の酸素室はいつ用意する?に、実際の効果の見方は犬の酸素室に効果はある?にまとめています。

まとめ

酸素スプレーは、秒単位の一時的な酸素補給のための道具です。小さく軽く持ち歩けることが長所で、移動中のつなぎやお守りとしての役割があります。

一方で、5L缶は連続約2分で空になり、吸えている量も確かめられません。毎日の続く酸素ケアには向いていません。その段階では、濃度を保てる酸素発生器と酸素室が選択肢になります。

そしてチアノーゼが出ているときは、スプレーで様子を見ずに、すぐ動物病院へ。使うとしても、移動のあいだの補助までです。

散歩の途中で立ち止まり、飼い主を見上げる柴犬
散歩後の呼吸の乱れが続くようなら、道具の前にまず受診を

よくあるご質問

犬に酸素スプレーは効果がありますか?

吹いた直後の一呼吸ぶんは濃い酸素を吸える可能性がありますが、開いた空気に吹き出すためすぐに薄まり、効果はその瞬間かぎりとお考えください。獣医療でも、鼻先に酸素を流す方法は届く濃度が限られ、実際に吸えている量が分かりにくいと指摘されています。
移動中のつなぎやお守りとしての役割はありますが、続く酸素ケアの代わりにはなりません。使ってよいかは、かかりつけの獣医師にご確認ください。

酸素スプレー1本で、どれくらい使えますか?

よく売られている5Lサイズで、1回約2秒の噴射で50〜60回、連続で使うと約2分が目安です。缶の中身を使い切ったら終わりの、使い切りの消耗品です。長い時間の酸素ケアには、量がまったく足りません。

人間用の酸素スプレーを犬に使ってもいいですか?

中身はどちらも酸素ですが、人間用は人の顔に合わせた設計で、犬への使い方は想定されていません。使う前にかかりつけの獣医師にご確認ください。ペット用として売られている商品には、流量を調節できるものもあります。
どの商品でも、顔に直接強く吹きつけないこと、噴射音に驚く子がいることには注意してください。

チアノーゼが出たとき、酸素スプレーで対処できますか?

できません。舌や歯ぐきが青白い・青紫っぽい状態(チアノーゼ)は、緊急性の高いサインです。スプレーを吹いて様子を見るのがいちばん危険です。時間を問わず、すぐに動物病院へ連絡して向かってください。スプレーを使うとしても、移動のあいだの補助までです。

酸素スプレーはどこで買えますか?

スポーツ用品店・ドラッグストア・通販などで、人間用・ペット用ともに市販されています。当店では取り扱っていません。商品ごとの使い方は、必ずその商品の説明書に従ってください。

老犬の介護に、酸素スプレーは役立ちますか?

通院の移動中のつなぎや、お守りとして持っておく使い方はあります。ただし、シニア期の呼吸の乱れが続いているなら、それはスプレーではなく受診と、続く酸素ケアを考える段階かもしれません。呼吸が早い・荒い状態のみかたは老犬の呼吸が早い・荒いのは寿命?病気?原因の見分け方と、楽にしてあげる方法にまとめています。

酸素スプレーと酸素室は、どう使い分けますか?

スプレーは秒単位の一時的な補給(移動のつなぎ・お守り)、酸素発生器+酸素室は濃度30〜40%を保った空間で休ませ続ける毎日の酸素ケアです。獣医師から在宅酸素をすすめられた段階なら、必要なのは後者です。マスクやカプセルも含めた届け方の違いは犬の酸素マスクは効果ある?犬の酸素カプセルとは?で解説しています。

本格屋のNEVOTON(酸素発生器・酸素室)は医療機器ですか?

いいえ。当店のNEVOTONシリーズは、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。
「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

続く酸素ケアを考える段階になったら

在宅の酸素ケアには、酸素室・酸素発生器・酸素濃度計の3つが必要です。酸素室だけでは酸素は出ず、濃度計がなければ「いま何%か」が分かりません。スプレーの弱点だった「吸えている量が分からない」を、数字で解決する組み合わせです。

ご紹介するのは酸素発生器がMAF mini 1.5のセットです。酸素室をSとMの両方から選べること、酸素をつくる部品(ゼオライト)の耐用時間が5,000時間と長く、使う時間が長くなっても対応しやすいことが理由です。

3点セット S|〜10kgの小型犬に
チワワ・トイプードルなど
酸素発生器MAF1.5+酸素室S+酸素濃度計
3点セット M|10kgを超える中型犬に
柴犬・コーギーなど
酸素発生器MAF1.5+酸素室M+酸素濃度計

「うちの子にはどちらが合うでしょうか」というご相談も、本格屋スタッフにお気軽にどうぞ。体重や体の大きさをお聞きして、いっしょに考えます。

レンタルと購入で迷っている段階の方は、ペット酸素室のレンタル|購入との違いと、期間が読めないときの決め方もあわせてご覧ください。

出典・参考
  1. 市販の携帯酸素スプレー(酸素缶5L)の製品仕様shopping.yahoo.co.jp(使用回数50〜60回・1回約2秒/連続使用約2分/医療用酸素ではなく、医療用として使用しない旨の明記)
  2. みけぶろぐ(米国で勤務する獣医師)「動物病院での様々な酸素供給方法」veccblog.com(鼻先に酸素を流すフローバイは届く濃度が25〜40%ほどにとどまり、顔を背けられると実効性が低下/これらの方法では供給できている酸素量が分かりにくい)
  3. 乙訓どうぶつ病院「犬の咳は要注意|原因と動物病院を受診すべき症状チェック」otokuni-ah.jp(チアノーゼ=舌や歯ぐきが青白い〜青紫色は緊急性の高いサイン)
  4. 本格屋 商品仕様(MAF mini 1.5=オイルレスモーターで連続稼働に対応・ゼオライト耐用5,000時間/オキシボックスS=幅60×奥52×高50cm・M=幅85×奥60×高60cm/在宅の酸素室の目安濃度30〜40%)honkakuya.com

※ 本記事は上記を参考に、本格屋スタッフが一般的な情報としてまとめたものです。特定の他社商品を評価するものではなく、商品ごとの使い方は各商品の説明書に従ってください。使ってよいか・どう使うかは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
※ 当店のNEVOTONシリーズは家庭用機器であり、医療機器ではありません。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

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