「酸素室って、実際どれくらい効果があるんだろう」
ご検討中の方から、よくいただくご質問です。
とくに多いのが、時間についての疑問なんですよね。
何分入れれば効果があるの?
その効果は、どれくらい続くの?
ここに、はっきりお答えします。
吸っている酸素が届くのは、入っているあいだです。
出せば、吸う空気はふつうの空気に戻ります。
ただ、感じ方はその子によって違います。
出すとすぐつらそうになる子もいれば、出たあとも落ち着いて過ごせる子もいます。
この違いを知っておくと、使い方の判断がしやすくなります。
当店のNEVOTONシリーズ(酸素発生器・酸素室)は、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。
診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。
「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。
獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。
使い方や濃度も、かかりつけの獣医師の指示に沿って決めていただくのがいちばん確実です[4]。
また、この記事でご紹介する変化はすべての子にあてはまるものではなく、効果を保証するものでもありません。感じ方には個体差があります。
そもそも「効果がある」とは、どういうこと?
酸素室の中は、まわりの空気より酸素の濃度が高くなっています。
その空気を吸うことで、体に取り込まれる酸素の量が増える。
それによって呼吸のつらさがやわらぐことが期待されている——これが、酸素室の位置づけです[1]。
言いかえると、酸素室は病気を治すものではありません。
呼吸が苦しい状態を、環境の面から支える道具です。
おうちの酸素室は、心臓や呼吸器の病気の長期管理、そして終末期の緩和ケアの場面で選ばれています[1]。
ただしどんな呼吸のつらさにも同じように役立つわけではありません(→後半でお話しします)。
落ち着いてきたとき、こんな様子が見られます
呼吸の回数が落ち着いてくる
座ったままでなく、横になって眠れる
食欲が戻ってくることがある
出したあと、また自分から入ろうとする
いちばん分かりやすいのは、呼吸の回数です。
数え方は酸素室はいつ用意する?の記事にまとめています。

効果の出方は、その子の状態で変わります
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
まず、酸素そのものは「入っているあいだ」
酸素室から出せば、吸う空気はふつうの空気に戻ります。
当然、体に入ってくる酸素の量も戻ります。
呼吸のつらさが強い状態の子は、外に出ると呼吸がうまくできなくなることがあります。
出したときに呼吸が速くなるのは、酸素の供給が得られなくなったからだと考えられています[2]。
ただ、そこで終わりとも限りません
呼吸が落ち着いてくると、横になって眠れるようになったり、食欲が戻ったりすることがあるといわれています[5]。
眠れて食べられることは、その子にとって大きなことです。
実際に当店にも、こうしたお声が届いています。
★★★★★
濃縮した酸素の室内に入ると少し落ち着いた様子で、呼吸が穏やかになるまではいきませんが、退室後は少し元気になっている気がします。
★★★★★
愛犬の呼吸の方も入っている間は楽そうに思います。呼吸が酷く荒い時はとても不安だったので、買って良かったです。
★★★★☆
次の日には、特に呼吸が荒い訳ではなくても自ら中に入って寝ていました。(中略)なにより、家に酸素室があるという安心感が私自身の気を休めてくれる。
※ いずれも個人のご感想であり、効果を保証するものではありません。感じ方には個体差があります。
1つめのお声にあるように、「劇的に変わったわけではないけれど、出たあと少し違う気がする」——そのくらいの感じ方をされる方も多いです。
もちろん、すべての子がそうなるわけではありません。
2つのパターンがあります
A
出すと、また苦しくなる
呼吸のつらさが強い状態。出している時間が負担になるため、入れたまま過ごすことが多くなります
B
出たあとも、落ち着いて過ごせる
呼吸が落ち着き、眠れたり食べられたりするようになった状態。使う時間を減らしていけることもあります
治療が効いて呼吸が落ち着いてくると、酸素の濃度を少しずつ下げていき、最終的に使わずに済むようになったという例も報告されています[5]。
つまり「入っているあいだだけ」と決まっているわけではありません。
その子がいまどちらの状態なのかで、変わってきます。
使う時間も、その子によって違います
「じゃあ、何時間使えばいいの?」
ここも、決まった正解はありません。
症状の重さ、年齢、もとの病気によって、獣医師のご指示は大きく変わります。
ですので、「うちはこう使っている」という他の方の例は、そのまま当てはまりません。
使う時間は、かかりつけの獣医師にご確認ください[4]。
「片時も酸素室から離せない」「常に高い濃度が必要」という状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。
獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。
はじめは、短い時間から
どの使い方であっても、はじめて使うときは短い時間からです。
いきなり長く入れると、慣れずに嫌がる子がいます。
「ここは安心できる場所だ」と感じてもらってから、少しずつ延ばすのが基本です[3]。
・暑そうにしていないか
・出たがって暴れていないか
この3つに問題がなければ、そのまま続けて大丈夫です[3]。
変化を見きわめる、かんたんな記録
「楽になっている気がするけれど、確信が持てない」
そんなときは、呼吸数を3回だけ数えてメモしてみてください。
眠っているあいだに胸やお腹の上下を15秒数えて4倍するだけです。
この3つの数字は、そのまま獣医師に伝える材料になります。
変化を感じにくいときに、見直すところ
使いはじめたけれど、変化がない。
そんなときは、まず酸素の濃度が上がっているかを疑ってみてください。当店へのご相談でも、ここが原因だったことが少なくありません。
① 酸素発生器のまわりが、ふさがっていませんか
いちばん多いのが、これです。
当店の酸素発生器はまわりの空気を取り込んで酸素を集める仕組みなので、本体の周囲に空気が流れていないとうまく働けません。
壁と家具のあいだに挟まっている
まわりが狭くて空気が流れない
保温性の高いカーペットの上に置いている
置き場所を変えるだけで濃度が上がることがあります。本体のまわりは空気が通るよう空けてください。
② 風量を、上げすぎていませんか
「たくさん出したほうが濃くなりそう」——そう思ってダイヤルを上げる方が少なくありません。
ですが、当店の酸素発生器は逆です。
風量を上げると、送り出す酸素の濃度は下がります。
いちばん低く絞ったときに、最も高い濃度になります。
濃度を上げたいときは、ダイヤルを絞る。ここを覚えておいてください。
③ 測るのが、早すぎませんか
送りはじめてすぐは、まだ濃度が上がりきっていません。
当店では供給開始から30〜40分ほど置いてから測ることをおすすめしています。
④ 測る場所は、床がおすすめです
酸素は下に溜まりやすい性質があり、とくに夏場は空気が動きにくくその傾向が強まります。
そのため濃度計ポケットではなく、酸素室の床に置いて測るほうが、その子が実際に吸っている空気に近い数字が分かります。
⑤ 室温、そして「慣れ」も見てください
閉じた空間は思っているより早く暖まります。暑さで落ち着かないのを「効果がない」と感じてしまうこともあります。
また、入ること自体が緊張だと呼吸は落ち着きません。
扉を開けたまま置く、いつもの毛布を敷く。そこから慣らし直すと変わることがあります(酸素室を嫌がるときの記事)。
濃度も室温も、濃度計があれば数字で確認できます。
当店のOXYONE(オキシワン)は、酸素濃度・気温・湿度を1台で表示します。
効果が期待しにくい場合もあります
正直にお伝えしておきたいことがあります。
呼吸のつらさには、いろいろな原因があります。
そのすべてに、酸素室が同じように役立つわけではありません。
・貧血など、酸素を運ぶ側に原因があるとき
・お腹や胸に水がたまって肺が押されているとき(水を抜くほうが先のことも)
だからこそ、「効果があるかどうか」の見立ては獣医師にしかできません。
もとの病気を診ているのは獣医師です。使う前に必ず相談してください[4]。
・出したあとの呼吸数
・1日にどれくらい使っているか
・入ると落ち着くのか、変わらないのか

よくあるご質問
犬に酸素室を何分入れれば効果がありますか?
「何分入れれば効く」という決まった数字はありません。症状の重さや年齢によって、獣医師のご指示は「1日数十分から」「夜だけ」「ほぼ常時」と大きく変わります。そのため使う時間は必ず獣医師にご確認ください。なお、はじめて使うときはどの場合でも短い時間から慣らし、少しずつ延ばしていくのが基本です。
酸素室の効果は、どれくらいの時間続きますか?
その子の状態によって変わります。吸っている酸素そのものが届くのは入っているあいだで、出せば吸う空気はふつうの空気に戻ります。呼吸のつらさが強い子では、出したときに呼吸が速くなることがあります。いっぽうで、呼吸が落ち着いて眠れたり食べられたりするようになり、出たあとも落ち着いて過ごせている子もいます。治療が効いて落ち着いてくると、濃度を下げていき最終的に使わずに済むようになった例も報告されています。ただし、すべての子にあてはまるものではありません。減らしていけるかどうかは、獣医師にご相談ください。
酸素室には、どんな効果があるのですか?
酸素室の中はまわりの空気より酸素の濃度が高く、その空気を吸うことで呼吸のつらさがやわらぐことが期待されています。落ち着いてきたときの様子としては、呼吸の回数が落ち着く、横になって眠れる、食欲が戻る、出したあとまた自分から入ろうとする、といったものが挙げられます。ただし酸素室は病気を治すものではなく、呼吸が苦しい状態を環境の面から支える道具です。感じ方には個体差があります。
入れっぱなしにしていいのですか?
その子の状態によって大きく変わります。「1日数十分から」という指示もあれば、「夜だけ」、症状が重い場合は「ほぼ常時」と指示されることもあります。他の方の使い方は、そのまま当てはまりません。使う時間は必ず獣医師にご確認ください。なお「片時も離せない」「常に高い濃度が必要」という状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。また、閉じた空間は室温が上がりやすいので温度管理にも気をつけてください。
使ってみましたが、効果が感じられません
まず酸素の濃度が上がっているかを確認してください。当店へのご相談で多いのは次の点です。① 酸素発生器のまわりがふさがっている(本体はまわりの空気を取り込んで酸素を集めるため、壁との隙間や保温性の高いカーペットの上は避けてください)② 風量を上げすぎている(当店の機器は風量を上げると濃度が下がり、いちばん絞ったときに最も高い濃度になります)③ 測るのが早すぎる(供給開始から30〜40分ほど置いてから測ってください)④ 測る場所(酸素は下に溜まりやすいため、濃度計ポケットより酸素室の床に置くほうが実際に近い数字が出ます)。ほかに、ファスナーの閉め忘れ、チューブのゆるみ、室温の上がりすぎ、まだ慣れていないことも原因になります。それでも変わらないときは獣医師にご相談ください。
酸素室で病気は治りますか?
治すものではありません。酸素室にできるのは、呼吸のつらさをやわらげて、おうちで過ごす時間を支えることです。また、呼吸のつらさの原因によっては酸素室の効果が期待しにくい場合もあります。たとえば気道がふさがっている場合、吸う空気の酸素を濃くしても、その空気が通れなければ届きません。もとの病気の治療と並行して使うもの、とお考えください。
この酸素室は医療機器ですか?
いいえ。当店のNEVOTONシリーズ(酸素発生器・酸素室)は、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。
まとめ
この記事の答えを、もう一度だけ。
「どれくらい効くのか」を、数字で言い切ることはできません。
でも、その子がいまどんな様子かは、毎日いちばん近くで見ていられます。
その積み重ねが、いちばん確かな答えだと思います。
確かめながら使うには、3つ必要です
この記事でお伝えしてきたことを実際にやろうとすると、そろえるものは3つになります。
酸素室|過ごす空間
酸素発生器|酸素をつくる
酸素濃度計|濃度と室温を確かめる
酸素室だけでは酸素は出ませんし、酸素発生器だけでも濃度を保った空間はつくれません。
そして濃度計がないと、変化を感じにくいときに原因を確かめられません。
風量は適切か、30〜40分たって濃度は上がっているか——これらは、すべて数字で見るものだからです。
当店が3点セットをご用意しているのは、この3つがそろって、はじめて「確かめながら使える」ためです。
サイズは、愛犬の体重でお選びください。
チワワ・トイプードルなど 酸素発生器MAF1.5+酸素室S+酸素濃度計 3点セット M|10kgを超える中型犬に
柴犬・コーギーなど 酸素発生器MAF1.5+酸素室M+酸素濃度計
「うちの子に合うでしょうか」というご相談も、本格屋スタッフにお気軽にどうぞ。体重や体の大きさをお聞きして、いっしょに考えます。
- 獣医もりぞー先生のわんにゃんアカデミー「【在宅酸素療法】犬と猫のペット用酸素室 心臓病と呼吸器疾患に効果的な理由」morizo-academy.com(酸素室内は酸素濃度が高く、体内に取り込まれる酸素量が増えることで呼吸が楽になる/在宅酸素療法は心臓病・呼吸器疾患の長期管理と緩和ケアで選ばれる)
- 犬と猫の緩和ケア「呼吸が苦しい犬のための緩和ケア|ご自宅での酸素室の使用について」inunekokaigo.com(酸素室が必要な動物は室外では呼吸がうまくできない/出したときに呼吸が速くなるのは酸素供給が得られなくなったためと考えられる)
- 老犬老猫ケアノート「犬を酸素室に入れるタイミングの考え方と使用前の注意点」rouken-roubyou.jp(最初は短時間から入れて安心できる場所と感じてもらい、少しずつ時間を延ばす/落ち着いているか・暑そうにしていないか・出たがって暴れないかを確認する)
- PetVoice「犬の心臓病と酸素室|僧帽弁閉鎖不全症などにおける自宅療養の選択肢」ほかpetvoice.co.jp(呼吸が楽になると横になって眠れるようになり食欲も戻る/酸素濃度を上げて呼吸が落ち着いたのち、濃度を段階的に下げて最終的に使用を終えられた例の報告)
- 犬猫酸素ラボ「ペット用酸素室の基礎知識!在宅酸素療法の仕組みと獣医師への相談ポイント」hirovet.jp(酸素療法は獣医師の診断・指導のもとで行うことが原則。自己判断での使用は避ける/酸素濃度の設定は自己判断で行わない)
※ 本記事は上記を参考に、本格屋スタッフが一般的な情報としてまとめたものです。効果の感じ方には個体差があり、内容を保証するものではありません。使用の可否・時間・濃度の判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
※ 当店のNEVOTONシリーズは家庭用機器であり、医療機器ではありません。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。


