ペット酸素室は手作りできる?自作の前に知ってほしい3つの条件

酸素室は手作りできる?自作の前に知ってほしい3つの条件 基礎知識
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PR本サイトは本格屋(株式会社ティー・アンド・カンパニー)が運営する自社メディアで、自社製品「NEVOTON(ネボトン)シリーズ」を紹介しています。医療的な判断は必ず獣医師にご相談ください。
獣医師監修・推薦
NEVOTONシリーズは、品質と安全性について獣医師の監修・推薦を受けています。本記事は本格屋スタッフが、自社の知見をもとに執筆しています。
結論

Q. 酸素発生器につなぐ「酸素室(囲い)」は、手作りできる?

A. 作れます。ただし、ただ囲えばいいわけではありません。酸素室として機能させるには、クリアすべき条件が3つあります。ここを外すと、濃度が上がらなかったり、かえって呼吸環境を悪くしてしまう場合があります。

衣装ケースにフタをする、ケージにビニールカバーをかける──酸素発生器はレンタルや購入で用意して、そこにつなぐ囲いを自作する。費用を考えれば自然な発想ですし、実際にご相談をいただくこともあります。

この記事では、酸素室・酸素発生器を累計10,000台以上お届けしてきた専門店の立場から、自作の囲いがクリアすべき3つの条件と、やってみた方がつまずきやすいポイントを具体的にお伝えします。

ノートとメジャーを手に、犬のそばで酸素室の自作を考えている飼い主

条件① 二酸化炭素を逃がしながら、濃度を保つ

自作でいちばん難しいのが、この換気の設計です。

囲いを密閉するほど酸素濃度は保ちやすくなりますが、同時に、ペットが吐き出した二酸化炭素もこもっていきます[1]。逆に、隙間だらけなら二酸化炭素はこもりませんが、せっかく酸素発生器が送った酸素も逃げてしまい、濃度が上がりません。

つまり「酸素は保つ、二酸化炭素は逃がす」という相反する2つを、開口の位置と大きさで両立させる必要があります。二酸化炭素は空気よりわずかに重いため、囲いの下のほうに逃げ道を作るのが基本の考え方です。ここの設計を欠いた密閉囲いは、呼吸を楽にするつもりが、かえって呼吸環境を悪くしてしまうおそれがあります。

✔ 確認のしかた|閉め切りにしない・下部に空気の逃げ道を確保する。使用中にペットの呼吸が速くなるようなら、すぐに開けて獣医師さんに相談してください。

条件② 「いま何%か」が見えること

自作の囲いは、形・容積・隙間の量がひとつずつ違います。つまり、酸素発生器をつないだだけでは、中が何%になっているのか誰にも分かりません

在宅の酸素ケアで目安になる濃度は30〜40%程度です[4]。足りなければ効果が期待できず、上げすぎにはリスクもあります。だから、自作するなら酸素濃度計は必須です。囲いは自作しても、ここだけは道具に頼ってください。

あわせて、酸素発生器側の使い方でも濃度は変わります。当店の酸素発生器の場合、周りの空気を取り込んで高濃度の酸素をつくるため、壁のすぐそばや保温性の高いカーペットの上では性能が落ちます。また、風量は下限に絞らないと高い濃度がつくれません。測り方の詳細は濃度の記事で解説しています。

✔ 確認のしかた|濃度計を囲いの中に置き、30〜40%に届いているか・上げすぎていないかを数字で確かめる。

当店の酸素濃度計OXYONEオキシワンは、濃度・温度・湿度を1台で表示します。このあとの条件③で大切になる「囲いの中の温度」も、これひとつで確認できます。

酸素濃度計 OXYONE 濃度・温度・湿度を1台で表示 ▶ 詳細を見る

条件③ 素材と置き場所の安全

見落とされがちですが、酸素濃度の高い空間では物が燃えやすくなります。当店では火気の2m以内での使用を禁止とご案内しているほどです[4]

自作の囲いにも同じ注意がそのまま当てはまります。キッチンやストーブ・タバコの近くを避けるのはもちろん、静電気の起きやすい素材にも気を配ってください。

もうひとつが熱中症です。囲いの中は空気が滞留しやすく、ペット自身の呼吸と体温で、中の温度がどんどん上がっていきやすいのです。これは夏場だけの話ではなく、冬場でも起こります。温度計を囲いの中に置き、暑がっていないかをこまめに確認してください(→ 夏の使い方と熱中症対策)。

✔ 確認のしかた|火気から2m以上離す・直射日光と閉め切りの暑さを避ける・囲いの中の温度もあわせて確認する。

自作でよくあるつまずき3つ

実際にやってみた方から伺うのは、だいたいこの3つです。

  • 濃度が上がらない|隙間が多い・囲いが大きすぎる・酸素発生器の風量設定が強すぎる、が三大原因です
  • 中が蒸れる・暑くなる|ビニール系の囲いは熱と湿気がこもりやすく、条件③で触れた熱中症のリスクに直結します
  • ペットが入ってくれない|急ごしらえの囲いは警戒されがちです。ふだんの寝床や毛布を入れて、少しずつ慣らしてください

なお「酸素缶を吹き込んで代用できないか」というご質問もいただきますが、市販の酸素缶(5Lサイズ)は連続で使うと約2分で空になります[2]。空間の濃度を保つ用途には向きません(→ 酸素スプレーの検証記事)。

工作より先に。いま呼吸が苦しそうなら

⚠ 作っている間に、様子が悪くなっていませんか
・口を開けて呼吸している
・舌や歯ぐきが青紫っぽい(チアノーゼ)
・安静にしていても呼吸が速い・浅い
ひとつでも当てはまれば、囲いの完成を待たず、時間帯を問わず動物病院へご連絡ください。

在宅の酸素ケアは、獣医師さんの診断と指導のもとで行うのが原則です[3]。自作するかどうかに関わらず、使い方・濃度・時間は、かかりつけの先生に確認しながら進めてください。

「囲いは市販」という選択肢

ここまでの3条件を読んで「思ったより気を使うな」と感じた方には、囲いは市販品にするという選択肢があります。

当店の布製酸素室「オキシボックス」は、この記事の3条件に最初から答えを出した設計です[4]

  • 条件①に|二酸化炭素がこもりにくいCO₂排出口(実用新案)
  • 条件②に|酸素濃度計を収める専用ポケット。数字を見ながら使えます
  • 条件③に天窓をメッシュに切り替えできます。酸素濃度は下がりますが、暑い時期は適宜メッシュにして熱中症対策と両立できます

ひとつ大切なご案内があります。オキシボックスは、当店の酸素発生器(NEVOTON MAF miniシリーズ)専用の酸素室として設計しています。他社製の酸素発生器とは、接続チューブの口径が合わないなど、使える・使えないの問題が起こるおそれがあり、当店では動作を確認できません。そのため、当店の酸素発生器とあわせてのご使用をお願いしています

すでに当店の酸素発生器をお使いの方は、囲いだけの追加もできます。

オキシボックス S|〜10kgに 幅60×奥52×高50cm ▶ 詳細を見る オキシボックス M|中型犬・多頭に 幅85×奥60×高60cm ▶ 詳細を見る

これから酸素発生器ごと揃える方へ

まだ酸素発生器をお持ちでない方には、酸素発生器 MAF mini 1.5の3点セットをおすすめしています。酸素発生器・酸素室・酸素濃度計の3つがセットになっているため、この記事の3条件をすべてクリアした形で、届いたその日から始められます。

3点セット S|〜10kgの猫・小型犬に 酸素発生器MAF1.5+酸素室S+酸素濃度計 ▶ 詳細を見る 3点セット M|中型犬・多頭の家庭に 酸素発生器MAF1.5+酸素室M+酸素濃度計 ▶ 詳細を見る
※ 当店のNEVOTONシリーズは家庭用機器であり、医療機器ではありません。ご使用の際は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。重篤な状態では、動物病院の医療機器をご使用ください。

レンタル中で買い替えを迷っている方はレンタルと購入の判断基準もどうぞ。サイズ選びに迷ったら、体重や体の大きさをお聞きして、いっしょに考えます。本格屋スタッフにお気軽にご相談ください。

酸素発生器の機種選びは、本格屋の「ペット用酸素発生器の選び方|濃度・流量・静音性で選ぶ5つのポイント」にまとめています。

よくあるご質問

犬の酸素室は手作りできますか?

酸素発生器につなぐ囲いであれば作れます。ただし、二酸化炭素を逃がす換気・濃度計での確認・火気からの距離の3条件は必ず守ってください。犬の酸素ケア全般は犬の酸素室 完全ガイドにまとめています。

猫の酸素室を手作りするときの注意点は?

考え方は犬と同じですが、猫は狭い場所を好む子が多いぶん、密閉しすぎによる二酸化炭素のこもりにはとくに注意してください。猫に酸素室が必要かどうかは猫の酸素室の記事で解説しています。

うさぎやハムスターの酸素室は手作りできますか?

体が小さい動物ほど急変が速く、濃度や換気の失敗が命に関わりやすいため、自作のハードルは上がります。獣医師さんに相談のうえ慎重に。小さな体に合わせた考え方は小動物の在宅酸素ケア総合ガイドをご覧ください。

衣装ケースで酸素室を作ってもいいですか?

囲いとしては使えますが、フタを閉め切ると二酸化炭素がこもります。下部に空気の逃げ道を作り、酸素濃度計で中の状態を確認しながら使ってください。熱がこもりやすい点にも注意が必要です。

酸素缶で酸素室の代用はできますか?

市販の酸素缶(5Lサイズ)は連続で使うと約2分で空になり、空間の濃度を保ち続けることはできません。続く酸素ケアには酸素発生器が必要です。詳しくは酸素スプレーの記事で検証しています。

酸素マスクなら手作りできますか?

ペットボトルなどで作る手製マスクが知られていますが、当て方や酸素の量に注意点があります。酸素マスクの記事で手作りの注意点を解説しています。

自作の囲いと市販の酸素室は、何が違うのですか?

いちばんの違いは、換気と濃度管理が設計済みかどうかです。当店のオキシボックスの場合、二酸化炭素を逃がすCO₂排出口・酸素濃度計の専用ポケット・メッシュに切り替えられる天窓を備えており、この記事の3条件を自分で設計する必要がありません。なお、オキシボックスは当店の酸素発生器専用の設計です。

本格屋のNEVOTON(酸素発生器・酸素室)は医療機器ですか?

いいえ。当店のNEVOTONシリーズは、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。

出典・参考
  1. 神戸メディケア「ペットの酸素ケアハウス・酸素ルームについて」biomag2008.org(密閉性の高い囲いでは二酸化炭素の再吸入が問題になる/酸素濃度・温度の管理も難しく、獣医師の指示なしの自作利用は勧められない)
  2. 市販の携帯酸素スプレー(酸素缶5L)の製品仕様shopping.yahoo.co.jp(使用回数50〜60回・1回約2秒/連続使用約2分)
  3. 犬猫酸素ラボ「ペット用酸素室の基礎知識!在宅酸素療法の仕組みと獣医師への相談ポイント」hirovet.jp(酸素療法は獣医師の診断・指導のもとで行うことが原則/自己判断での使用は避ける)
  4. 本格屋 商品仕様honkakuya.com(在宅の酸素室の目安濃度30〜40%/オキシボックスのCO₂排出口・酸素濃度計の専用ポケット・メッシュに切り替えられる天窓/NEVOTON MAF miniシリーズ専用設計/火気2m以内での使用禁止)

※ 本記事は上記を参考に、本格屋スタッフが一般的な情報としてまとめたものです。自作の囲いの安全性を保証するものではありません。酸素ケアの可否・方法は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

まとめ

この記事のポイント
  • 酸素発生器につなぐ囲いは自作できる。ただし3つの条件を外さないこと
  • 条件①二酸化炭素は逃がし、濃度は保つ——閉め切りにせず、下部に逃げ道を
  • 条件②酸素濃度計は必須——目安は30〜40%。数字で確かめる
  • 条件③火気から2m以上・熱中症に注意——囲いの中は呼吸と体温で温度が上がりやすい
  • いま苦しそうなら、工作より先に動物病院へ連絡

手作りを調べるのは、うちの子のために何かしてあげたいからだと思います。3つの条件を守れるなら、それもひとつの形です。迷ったら、囲いだけ市販にする折衷案も含めて、本格屋スタッフにお気軽にご相談ください。

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