うさぎ、ハムスター、小鳥、フェレット、モルモット、チンチラ、デグー——
小動物と暮らすご家庭から、「呼吸が苦しそうなとき、どうすればいいですか」というご相談をいただくことが増えました。
この記事でお伝えすること
小動物は体が小さく、不調を隠すのが得意で、急変が速い——という共通点があります。
一方で、適した温度や呼吸のしかたは種類ごとに大きく違います。
ここでは種類別の目安を一覧にまとめ、共通の危険サインと、おうちでできる備えを整理します。
小動物に共通する「危険なサイン」
種類が違っても、呼吸がつらいときのサインには共通点があります。
次のような様子が見られたら、できるだけ早く小動物をみてくれる動物病院へご相談ください。
※ 呼吸の音は「ズーズー」「ヒューヒュー」「プチプチ」など。とくに口を開けた呼吸は、多くの小動物でとても危険なサインです。隠れて出てこない・食欲が落ちるといった変化も、あわせて注意してください。
種類別の目安一覧(呼吸数・適温)
小動物は「小さい」という共通点はあっても、適した温度や呼吸のしかたは種類ごとに大きく違います。
まずは、ご家庭の子の目安を確認してみてください。
| 種類 | 安静時の呼吸数 (1分あたり) | 快適な室温 の目安 | とくに気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| うさぎ | 約30〜60回[1] | 20〜24℃ | 鼻でしか呼吸できない。暑さに弱い |
| ハムスター | 個体差が大きい (見た目で判断) | 20〜26℃[2] | 寒すぎると擬似冬眠、暑すぎると熱中症 |
| 小鳥(インコ・文鳥) | 種類差が大きい (見た目で判断) | 体調不良時は 30〜32℃で保温 | 横隔膜がない。空気中の煙・ガスに非常に弱い |
| モルモット | 約86〜131回[3] | 18〜26℃[3] | 鼻でしか呼吸できない。呼吸器感染が多い |
| チンチラ | 個体差が大きい (見た目で判断) | 10〜22℃[4] | 密な毛で汗をかけない。25℃超で熱中症リスク |
| フェレット | 約30〜40回[5] | 18〜24℃[5] | 心臓・呼吸器の病気が比較的多い |
| デグー | 個体差が大きい (見た目で判断) | 20〜26℃ | 暑さに弱い。乾燥した環境を好む |
いちばん確かなのは「その子のふだんの数」を知っておくことです。
元気なときに一度測っておくと、いざというときに比べられます。
種類ごとの特徴と注意点
同じ「呼吸が苦しそう」でも、種類によって背景が違います。
ここでは、押さえておきたいポイントを短くまとめます。
うさぎ・モルモット|鼻でしか呼吸できない
うさぎとモルモットは、鼻でしか呼吸できない動物です[1][3]。
そのため、鼻づまりだけでも呼吸がつらくなり、口を開けて呼吸していたら非常に危険な状態です。
どちらも暑さに弱く、うさぎは20〜24℃、モルモットは18〜26℃が目安です。
小鳥|横隔膜がなく、空気の汚れに弱い
鳥は横隔膜を持たないため、苦しいときに尾を上下に振って呼吸を助けます(テールボビング)。
また、肺と気嚢による効率のよい呼吸のしくみは、裏を返すと空気中の有害な煙やガスを取り込みやすいということ。
フッ素樹脂加工の調理器具の空焚きや、スプレー・たばこの煙は避けてください。
ハムスター・チンチラ・デグー|温度管理がいのち
いずれも汗をかいて体温を下げることができません。
とくにチンチラは密度の高い毛に覆われ、25℃を超えると熱中症のリスクが高まります[4]。
逆にハムスターは寒すぎると「擬似冬眠」という危険な状態になることもあり、暑さも寒さも避ける必要があります。
フェレット|心臓・呼吸器の病気に注意
フェレットは安静時の呼吸数が1分あたり約30〜40回とされ、快適な室温は18〜24℃が目安です[5]。
心臓の病気や呼吸器の病気が比較的多く、呼吸が速い・咳・運動を嫌がるといった様子は早めの受診をおすすめします。
おうちでできること・受診の目安
種類ごとに違いはありますが、共通してできることがあります。
まずは環境を整え、早めに専門の動物病院へ相談してください。
・静かで薄暗い場所で休ませる
・呼吸の様子を動画で記録する
・ホコリ・煙・強い香りを避ける
・専門の病院に電話で相談する
・急に暑く/寒くする
・氷や保冷剤を体に直接当てる
・口から無理に薬や水を入れる
・「様子見」で受診を先延ばしにする
「安静時も呼吸が速い」「口を開けている」「ぐったりしている」——このいずれかがあれば、時間帯を問わず受診を検討してください。
移動時は、キャリー内の温度を保ち、静かに運んであげましょう。
呼吸を楽にする「在宅酸素ケア」
受診後、獣医師さんから在宅での酸素ケアをすすめられることがあります。
療養中のサポートや、退院後・急変への備えとして取り入れるご家庭も増えています。
酸素発生器を使うと、室内を30〜40%程度の酸素環境にできます。
濃い空気なら少ない呼吸でも多くの酸素を取り込みやすく、呼吸の負担をやわらげます。
環境の変化に敏感な小動物にとって、慣れた自宅で静かに過ごせるのも大きな利点です。
当店の酸素室オキシボックスS(幅60×奥行52×高さ50cm)は、前面が透明のコンパクトな箱。
いつものケージごと入れて使えるので、小動物のケアと相性がよく、保温をしながら酸素環境を整えることもできます。
当店のNEVOTONシリーズは、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。獣医師さんの指示のもと、日々の環境を整える選択肢としてお使いいただけます。
「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器より動物病院の医療機器のほうが安心です。その場合は医療機器の導入もご検討ください。濃度や使用時間は、必ず獣医師さんの指示に従ってください。

濃度・温度を「見える化」で安心
「いま、酸素が届いている?」「暑すぎ・寒すぎない?」——
小動物のケアでは、種類ごとに適温が違うぶん、目に見えない環境こそ不安の種です。
当店のOXYONE(オキシワン)なら、酸素濃度・気温・湿度を1台でリアルタイム表示。
設定を外れるとアラームで知らせ、最大150時間連続で使えます。
その子に合った温度を保ちながら酸素濃度も確認できるので、数字で見えるだけで安心です。
酸素濃度を数字で管理する意味は、酸素室の酸素濃度は何%?の記事でくわしく解説しています。
種類別のくわしい記事
それぞれの種類について、症状の見分け方から原因、おうちでのケアまでくわしく解説した記事があります。
気になる子の記事から、ぜひご覧ください。
※ モルモット・チンチラ・フェレット・デグーについても、順次くわしい記事を公開予定です。
よくあるご質問
小動物が口を開けて呼吸しているのは緊急ですか?
多くの小動物ではとても危険なサインです。とくにうさぎ・モルモットは鼻でしか呼吸できないため、口を開けて呼吸している状態は緊急性が高いといわれます。すぐに小動物をみてくれる動物病院へご連絡ください。口や歯ぐきが青白い・紫っぽいときは一刻を争うことがあります。
種類によって室温の目安が違うのはなぜですか?
もともと暮らしていた環境や体のつくりが違うためです。たとえばチンチラは高地の乾燥した涼しい環境の出身で、密度の高い毛に覆われているため10〜22℃が目安とされ、25℃を超えると熱中症のリスクが高まります。一方でうさぎは20〜24℃、モルモットは18〜26℃が目安です。同じ「小動物」でも一律ではないので、その子に合った温度で管理してください。
呼吸数はどうやって数えますか?
寝ている・落ち着いているときに、お腹や胸の上下(吸って吐いてで1回)を15秒数えて4倍すると、1分あたりの目安がわかります。ただし小動物は呼吸が速く数えにくいことも多いため、見た目のサイン(体全体で呼吸する・音がする・うずくまる)で判断するのが現実的です。動画で記録して受診時に見せると役立ちます。
酸素室は小動物にも使えますか?
使えます。当店のオキシボックスSは幅60×奥行52×高さ50cmのコンパクトな箱で、いつものケージごと入れてお使いいただけます。環境を変えずに済むので、小動物のケアと相性がよいです。ただし使用するかどうかは、必ずかかりつけの獣医師さんとご相談ください。
酸素濃度はどれくらいに設定すればいいですか?
一般的には、30〜40%程度の酸素環境で使われることが多いです。ただし適切な濃度はその子の状態によって異なるため、必ずかかりつけの獣医師さんの指示に従ってください。
※「40%以上を常に」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、家庭用機器よりも動物病院の医療機器のほうが安心です。その場合は医療機器の導入もご検討ください(当店のNEVOTONは家庭用機器です)。
酸素室の中の温度が上がってしまわないか心配です。
温度管理が大切な小動物では、とくに気をつけたい点です。酸素室の中に温度計を置いて確認してください。当店のOXYONEなら酸素濃度・気温・湿度を1台で表示できるため、温度と酸素の両方を同時に見守れます。暑がるそぶりがあれば室温を下げ、こもらないよう風通しにも配慮してください。
小動物を診てくれる動物病院が近くにありません。
小動物(エキゾチックアニマル)は診られる病院が限られるため、元気なうちに、対応してくれる病院を調べておくことをおすすめします。動物種ごとに得意分野が違うこともあるので、電話で「◯◯を診ていただけますか」と確認しておくと安心です。夜間や救急の連絡先も一緒に控えておきましょう。
本格屋のNEVOTON(酸素発生器・酸素室)は医療機器ですか?
いいえ。当店のNEVOTONシリーズは、ご家庭で使う「家庭用機器」であり、医療機器ではありません。診断・治療・病気の予防を目的とした使用はできません。「常に高い濃度が必要」「片時も酸素室から離せない」といった重篤な状態のときは、動物病院の医療機器のほうが安心です。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。
まとめ
酸素が「今、何%届いているか」、そして「その子に合った温度になっているか」は目に見えません。
酸素濃度・温度・湿度を1台で見られる濃度計があれば安心です。
体の小さな小動物には、ケージごと入れられるコンパクトなMAF1.0+酸素室S+酸素濃度計の3点セットが使いやすくおすすめです。
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機器選び・サイズ・使い方のご相談は、本格屋スタッフにお気軽にどうぞ。その子に合う形を、いっしょに考えます。
- House Rabbit Society「Rabbit Vital Signs」rabbit.org(うさぎの正常な呼吸数は1分間に30〜60回)
- オダガワ動物病院/獣医師「ハムスターの病気一覧と初期症状」o-vet.co.jp(ハムスターの適温20〜26℃・湿度40〜60%)
- Merck Veterinary Manual「Common Health Problems of Guinea Pigs」merckvetmanual.com(モルモットは鼻でしか呼吸できず、呼吸器感染が多い。呼吸数・適温の目安)
- 池田動物病院/獣医師監修「チンチラの熱中症」ikedaanihos.com(快適な室温10〜22℃、25℃超で熱中症リスク、汗をかけない)
- Merck Veterinary Manual「Ferrets at a Glance」merckvetmanual.com(フェレットの呼吸数30〜40回/分、環境温度18〜24℃)
※ 本記事は上記を参考に、本格屋スタッフが一般的な情報としてまとめたものです。数値は目安であり、個々の診断・治療・お薬の判断は、必ず小動物に詳しい獣医師にご相談ください。
※ 当店のNEVOTONシリーズは家庭用機器であり、医療機器ではありません。獣医師から医療機器での管理をすすめられた場合は、必ずその指示に従ってください。


