猫の慢性腎臓病(CKD)と在宅ケア|気をつけたいサインと環境づくりを本格屋スタッフが解説

猫の酸素室
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解説本格屋スタッフ|NEVOTONシリーズ累計販売10,000台以上。心臓・呼吸器疾患の犬猫の飼い主さまからのご相談に、日々対応しています。
🙍‍♀️
飼い主さま

最近、うちの子がよくお水を飲むようになって…
動物病院で「慢性腎臓病(CKD)」と言われたのですが、家で何かできることはありますか?

👨‍🔧
本格屋スタッフ

CKDの猫ちゃんは、当店にもよくご相談をいただきます🐱
今日は、初期のサインから家でできる「環境づくり」、進行期に酸素ケアを取り入れるタイミングまで、ご一緒に確認していきましょう。

📌 この記事のポイント
  • CKDは シニア猫に多い病気 と言われています
  • 多飲多尿・食欲低下は 初期のサイン のことも
  • 家でできるのは 「飲水・食事・温度」の環境づくり
  • IRIS分類の ステージ別の管理 が一般的
  • 進行期は 合併症のサポート として酸素ケアも選択肢
⚠ 重要なお願い 本記事は獣医師さんの診断・治療に代わるものではありません。CKDの診断・治療方針は、必ずかかりつけの獣医師さんとご相談のうえ決定してください。

猫の慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease=CKD)は、腎臓の機能が長期にわたって少しずつ低下していく病気と言われています。

腎臓は体内の老廃物をろ過して尿として排出したり、水分や電解質のバランスを保ったりする大切な臓器です。CKDが進行すると、これらの機能が落ちて、体に老廃物が溜まりやすくなり、さまざまな症状が出てくることがあるそうです。

①シニア猫に多い病気と言われています

CKDは、シニア期(7歳以降)から徐々に増えてくる傾向があり、特に10歳を超えた猫では発症率が高くなると言われています。

猫の腎臓は、もともと負担がかかりやすい構造をしているとされ、加齢とともに機能が低下しやすい臓器のひとつだそうです。

②初期は症状が出にくいことも

CKDは初期の段階では症状がほとんど出ないこともあると言われています。腎機能が3〜4割程度まで低下してから、初めて症状として表れることが多いそうです。

そのため、シニア期からの定期的な健康診断(血液検査・尿検査)が、早期発見の大きな鍵になります。

「健康診断の血液検査でCKDが見つかりました。元気そうに見えていたので、本当に驚きました」(12歳の猫の飼い主さま)

③進行とともに必要なケアが変わります

CKDは進行性の病気で、ステージが進むにつれて必要なケアの内容も変わっていきます。初期は食事管理と水分摂取が中心ですが、進行すると点滴や投薬、合併症への対応(貧血・高血圧・肺水腫など)が必要になることもあるそうです。

※あくまで一般的な情報です。診断や治療の方針は、必ずかかりつけの獣医師さんの指示に従ってください。

見逃したくないCKDの4つのサイン

ガラスのお皿で水を飲む白とグレーの長毛猫、CKD初期サインの多飲多尿

CKDの初期サインは、日々の生活の中の小さな変化として現れることが多いと言われています。飼い主さまの「あれ?」という気づきが、早期発見につながります。

1
多飲多尿(お水をよく飲む・オシッコの量が増える)

CKDの初期に最もよく見られるサインのひとつと言われています。お水の入った器がいつもよりすぐ空になるオシッコの量(または猫砂が固まる回数)が増えるなどの変化があったら要注意です。

2
食欲の低下・食べムラ

「これまで好きだったフードを残すようになった」「食べる量が以前より減った」など、食欲の変化もよく見られるサインだそうです。CKDが進行すると吐き気を伴うこともあるため、食事の前後に口元を気にする様子も観察ポイントです。

3
嘔吐の回数が増える

毛玉以外の嘔吐が増える、空腹時に吐くなどの様子は、CKDが進行している可能性のあるサインのひとつと言われています。頻繁な嘔吐は早めに動物病院へご相談ください。

4
体重減少・被毛のパサつき

気づかないうちに少しずつ痩せてくる、被毛がパサパサして艶がなくなるなど、見た目の変化もCKDのサインのことがあります。抱き上げた時に「軽くなった」と感じたら、健康診断のタイミングかもしれません。

⚠ 早めの受診を これらのサインは他の病気でも見られることがあります。「いつもと違う」と感じたら、できるだけ早くかかりつけの動物病院へご相談ください🙏
💡 飲水量を測ってみる

1日の飲水量の目安は体重1kgあたり50ml以下と言われています。例えば体重4kgの猫なら200ml以下が目安。お水の器に毎日同じ量を入れ、翌朝の残量を確認することで、おおまかな飲水量を把握できます🌿

IRISステージ分類と治療の流れ

動物病院で血液検査を受ける長毛猫、CKD診断のシーン

CKDは国際獣医腎臓病学会(IRIS)が定めた4段階のステージ分類を参考に管理されることが一般的だそうです。獣医師さんによる正確な分類と治療方針の決定が大切な領域です。

①IRIS 4段階のステージ

ステージ状態主な対応の例
ステージ1無症状/軽度定期検査・食事管理
ステージ2軽度〜中等度療法食・水分管理
ステージ3中等度〜重度投薬・点滴・症状緩和
ステージ4末期点滴・合併症対応・QOL重視
※上記はあくまで一般的な例です。実際のステージ分類や治療内容は、検査結果や症状によって獣医師さんが判断します。

②診断のための検査

  • 血液検査(BUN・クレアチニン・SDMA・電解質など)
  • 尿検査(尿比重・尿蛋白・尿pHなど)
  • 血圧測定(高血圧の合併症チェック)
  • 必要に応じて腹部エコー・レントゲン検査

③治療の方向性

CKDは「治す」というよりも、進行を緩やかにする・症状を和らげる方向の管理が中心と言われています。

  • 療法食(腎臓ケア用フード)への切り替え
  • 十分な水分摂取の確保
  • 必要に応じた皮下点滴・投薬
  • 定期的な検査での経過観察
  • 合併症(貧血・高血圧・肺水腫など)への対応

「ステージ2と診断されてから、療法食と毎日の飲水管理を続けています。定期検査で数値も安定していて、穏やかに過ごせています」(14歳の猫の飼い主さま)

家でできる「3つの環境づくり」

複数の給水器とキャットタワーのあるナチュラルリビング、温湿度計付きの環境

CKDと暮らす猫ちゃんに、家庭でできるサポートの中心は 「過ごしやすい環境を整えること」
特に意識したい3つの基本をご紹介します。

1
飲水量を確保する工夫

CKDの猫ちゃんにとって、こまめな水分摂取はとても大切と言われています。家の中の複数の場所にお水の器を置く、循環式の自動給水器を使う、ウェットフードを取り入れるなどの工夫で、自然と飲水量を増やしてあげられます。

2
食事の工夫(獣医師さんの指示のもと)

CKDには「腎臓ケア用」の療法食が処方されることが一般的だそうです。タンパク質・リン・ナトリウムの調整がされていることが多く、CKDの進行を緩やかにするのを目的としています。フード選びや切り替え方は必ず獣医師さんへご相談ください。

3
室温・湿度の管理

シニア猫は体温調節が苦手な傾向があると言われています。室温25℃前後・湿度50〜60%を目安に、寒暖差を最小限にしてあげるのが理想です。エアコンや加湿器を上手に使って、快適な環境を保ってあげましょう。

💡 「日々の観察」が一番の予防

CKDの早期発見と進行管理は、飼い主さまの「いつもとちょっと違う」気づきが何よりの鍵だと言われています。飲水量・食欲・体重・嘔吐の有無・トイレの回数など、毎日の小さな変化を見逃さない目を大切に🌿

酸素ケアを取り入れるタイミング

CKDそのものに酸素ケアは直接の治療ではありません。ただし、進行期に出てくる合併症のサポートとして、酸素環境が選択肢に入ることがあります。

①腎性貧血の進行が見られる時

CKDが進行すると、腎臓で作られる「エリスロポエチン」というホルモンが減ることで貧血(腎性貧血)を起こすことがあります。貧血が進むと、体に酸素が行き渡りにくくなり、呼吸が浅くなったり、活動量が減ったりする様子が見られることがあるそうです。

このような時に、お部屋の酸素濃度を高めた環境(=酸素室)を用意することで、呼吸の負担を和らげるサポートとして検討される飼い主さまもいらっしゃいます。

②肺水腫・胸水の合併症が出た時

CKDの末期(ステージ4)や、合併症としての心臓への負担が出てくると、肺水腫や胸水を起こすことがあると言われています。このような呼吸困難の時に、獣医師さんから自宅での酸素環境の準備を勧められるケースがあります。

③「もしもの備え」として

CKDは長期にわたる管理が必要な病気と言われています。進行期に備えて、体調が落ち着いているうちに準備しておく飼い主さまも増えています。いざという時に慌てず対応できる安心材料として、ご検討いただくのもひとつです。

「ステージ3に進んで、貧血の数値が気になってから酸素室を導入しました。呼吸が荒い時の落ち着き先になっていて、本人もリラックスしているようです」(CKDの15歳猫の飼い主さま)

※酸素ケアはCKDの治療ではなく、合併症のサポートとしての位置づけです。導入の判断は、必ずかかりつけの獣医師さんへご相談ください。
💡 まずは酸素濃度計だけでも

酸素室の本格導入の前に、NEVOTON オキシワン(酸素濃度計) でお部屋の酸素濃度・温度・湿度を「見える化」しておくのもおすすめです。日々の環境管理に役立ち、いざ酸素室が必要になった時にもスムーズに対応できます。

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猫の酸素室の使い方の特徴

オキシボックスの中でブランケットに丸まって眠る長毛猫

もし獣医師さんと相談して酸素室を導入する場合、猫ちゃんならではの3つの配慮ポイントがあります。

①無理に入れない・慣れる時間を作る

猫は警戒心が強く、新しい環境を嫌うことが多い動物です。
酸素室をリビングの目立つ場所に置いて、まずは扉を開けたままで 「ベッドのひとつ」として馴染ませる 期間を作ってあげるのがおすすめです。

  • 普段使っているブランケットや毛布を入れる
  • お気に入りのおもちゃ・キャットタワーのそばに設置
  • 強制的に入れず、自発的に入る時間を見守る

②サイズはSサイズが基本

体重〜10kgの猫さんなら、オキシボックスのSサイズが基本的なおすすめです。多頭飼いで複数の猫を同時に入れる場合や、大型品種(メインクーン等)の場合はMサイズもご検討ください。

サイズ体重の目安外寸
Sサイズ〜10kgW60×D52×H50cm
Mサイズ〜20kg・多頭W85×D60×H60cm

③ストレスを減らす配置の工夫

CKDの猫ちゃんは特にストレスを避けたい状態です。視線の高さ・落ち着ける死角を大切にする猫の特性を踏まえ、人の動きが少ない場所、扉付近を避けた静かな一角に設置するのがおすすめです。

「最初は警戒していましたが、お気に入りの毛布を入れてしばらく扉を開けたままにしていたら、自分から入って眠るようになりました。今では落ち着ける場所のひとつです」(CKDの13歳猫の飼い主さま)

お客様の声(CKDの猫の飼い主さま)

CKDでNEVOTONをご利用いただいている飼い主さまから、お声をご紹介します。

15歳の猫(CKDステージ3)の飼い主さま|女性 50代
★★★★★

CKDが進行して貧血の数値も気になり始めた頃に酸素室を導入しました。最初は不安でしたが、酸素濃度計で日々の数値を見ながら使えるので安心です。本人もすっかり慣れて、自分から入って眠っています。

13歳の猫(CKDステージ2)の飼い主さま|女性 40代
★★★★★

まだステージ2で症状は落ち着いていますが、進行に備えて酸素濃度計だけ先に導入しました。お部屋の温度・湿度・酸素濃度が一目でわかるので、毎日の健康管理が楽になりました。レンタルとも迷いましたが、長期で考えて購入してよかったです。

17歳の猫(CKDステージ4)の飼い主さま|男性 60代
★★★★★

末期のCKDで、肺水腫を起こして入院したことをきっかけに酸素室を導入しました。退院後の在宅ケアで、呼吸が苦しそうな時の落ち着き先になっています。長く一緒にいるためのサポートとして、感謝しています。

※お客様の体験談です。効能・効果をお約束するものではありません。使用の可否や設定は、必ず獣医師さんの指示に従ってください。
💡 CKDの猫ちゃんに、長期管理のための
3点セットでまとめて備える

CKDは長くお付き合いしていく病気と言われています。
進行期に備えて、当店でまとめてお揃えいただくと安心です🌿

1
酸素発生器 MAF1.5
連続使用も可能で安全装置付き。長期管理にも安心。
2
酸素室 オキシボックス
ファブリック素材で猫にも馴染みやすい。折りたためて収納も簡単。
3
酸素濃度計 OXYONE
濃度+温度+湿度を1台で。日々の環境管理に役立ちます。

👉 単品で揃えるよりも、3点セットでまとめてご検討いただくのが本格屋スタッフのおすすめです。

よくあるご質問

CKDは治る病気ですか?

診断・治療の判断は獣医師さんの専門領域です。一般的にCKDは「治す」というよりも、療法食や水分管理、投薬などで進行を緩やかにしながら付き合っていく病気と言われています。具体的な治療方針については、必ずかかりつけの獣医師さんへご相談ください。

シニア期になったら定期検査は必要ですか?

CKDは初期に症状が出にくいことが多いため、シニア期(7歳以降)からは血液検査・尿検査を含む定期的な健康診断を獣医師さんへご相談されることをおすすめします。早期発見が長期管理の鍵だと言われています。

療法食を食べてくれません。どうしたら?

CKDの療法食は、味や食感が普段のフードと違うため、嫌がる猫さんも多いです。少しずつ混ぜながら切り替える、ウェットタイプを試す、温めて香りを立たせるなど、獣医師さんと相談しながら工夫してみてください。

飲水量はどれくらいを目指せばいい?

1日の飲水量は体重1kgあたり50ml以下が一般的な目安と言われています。CKDの猫ちゃんはそれ以上飲むことが多いため、十分なお水の確保が大切です。複数箇所の給水器設置や、ウェットフードの活用もご検討ください。

CKDで酸素ケアは必要ですか?

CKDの初期や中期では、酸素ケアは基本的に必要ありません。ただし、進行期に貧血や肺水腫などの合併症が見られる時は、獣医師さんから自宅での酸素環境を勧められることがあります。導入の判断は獣医師さんへご相談ください。

酸素室はレンタルと購入どちらがいい?

CKDは長期管理が必要な病気のため、数ヶ月以上使う場合は購入の方が経済的に有利なケースが多いです。短期(2〜3週間)であればレンタルも選択肢になります。詳しくはレンタルvs購入の比較記事をご覧ください。

CKDの猫はどれくらいの長さで悪化しますか?

進行のスピードや症状の出方は個体差が非常に大きいと言われています。早期発見で適切な管理ができれば、何年も穏やかに過ごせるケースも多いです。定期的な検査で経過を見守ることが大切です。

まとめ|CKDの猫ちゃんと、穏やかな毎日を

この記事のまとめ
1 CKDは シニア猫に多い病気、定期検診での早期発見が大切。
2 多飲多尿・食欲低下・嘔吐・体重減少は見逃したくないサイン。
3 家でできるのは 「飲水・食事・温度」3つの環境づくり
4 治療方針は IRISステージ別に獣医師さんと相談
5 進行期は 合併症のサポートとして酸素ケアも選択肢。

CKDは長く付き合っていく病気と言われています。
獣医師さんの治療と、ご家庭での丁寧な環境づくり。その両輪で、猫ちゃんが穏やかに過ごせる毎日を支えてあげてください🌿

最後にCKDの猫ちゃんのケアでご不明な点があれば、本格屋スタッフがいつでもご相談をお受けしています。気になることがあれば、どうぞお気軽にお声がけくださいね🐱
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